台風6号が鹿児島県内を縦断し、奄美地方から県本土にかけて広範囲で猛烈な雨風をもたらした。奄美市では「吹き返しがすごかった。まさか家が被害に遭うとは」と住民が驚きを隠せないほどの被害が発生。停電は一時3万戸を超え、交通機関も軒並み運休・欠航となった。

午前2時の奄美市を直撃、シャッターもロードコーンも吹き飛ぶ

2日午前2時ごろ、台風6号は奄美市に直撃した。猛烈な風と雨が吹き付け、風にあおられたシャッターが激しくたわみ、ロードコーンが道路を転がった。路上にはいたるところに飛ばされた物が散乱し、嵐の凄まじさを物語っていた。

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夜が明けると、各地で被害の全容が明らかになった。奄美市名瀬朝仁町の住宅では、強い吹き返しの風によって幅約3メートル・長さ約6メートルのカーポートの屋根がめくれ上がった。住民が工具やロープを手に屋根の撤収作業にあたる姿が見られ、取材中にも再び強風が吹き付ける場面があった。

与論町では浄水場の屋根が破損し、雨水が水道水に混入したため、飲み水への使用を控えるよう呼びかけが行われた。奄美地方の各地では住宅の屋根が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりする被害も相次いで確認されている。

破損した浄水場の屋根
破損した浄水場の屋根

停電は奄美地方を中心に一時3万戸超

被害は建物にとどまらなかった。停電が奄美地方を中心に一時3万戸以上で発生し、地域住民の生活に直接影響を与えた。

県本土へ北上、鹿児島市でも横なぐりの雨

その後も台風6号は北上を続け、午前11時ごろには種子島の西之表市沖合が大荒れの状態となった。台風の暴風域は県内北上中に解除されたものの、強風域に入った県本土でも雨風が次第に強まった。

午前11時半の鹿児島市紫原では、横なぐりの雨が降り注ぎ、強い風で街路樹が大きく揺れ、目が開けていられないほどの状況だったと伝えられた。

鹿児島市泉町では午前9時すぎ、80代の女性が強風にあおられて転倒し、軽傷を負った。県内での人的被害はこの1件となっている。

JR・市電・市バスが終日運休、天文館も閑散と

交通機関への影響も甚大だった。JRは県内すべての在来線で始発から終日運行を取りやめ、鹿児島市電や市バスも運行を見合わせた。海の便・空の便も軒並み欠航となり、鹿児島中央駅は通勤・通学の時間帯にもかかわらず人通りが少ない状態だった。

普段は多くの人が行き交う天文館なや通りも、シャッターを下ろした店舗が目立ち、アーケード内は閑散とした様子。地域経済や市民の日常生活への影響は広範囲に及んだ。

大隅半島・志布志でも倒木や看板被害

午後になると、大隅半島の鹿屋市でも激しい雨が道路を打ちつけた。街路樹が左右に大きく揺れ、枝が折れる木も出た。看板や自転車も強風で倒れる被害が確認されている。

志布志市では、住民が「朝5時ごろにゴゴゴと音がして、外に出てみたら大きい木が倒れていた」と話すほどの倒木が発生。倒れた木が道路をふさぐように横たわり、通行への支障となった。

台風6号は奄美から県本土までを広く直撃し、建物被害・停電・交通障害と多岐にわたる影響を地域社会にもたらした。各地の復旧作業が急がれる。

【動画で見る▶【台風6号・被害まとめ】奄美で3万戸超停電・与論町の浄水場破損も 1人軽傷 鹿児島 】

鹿児島テレビ
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