田んぼで唸る“ストレート” 川口和久さんふるさと5シーズン目のコメ作り

「変化球ないです。まっすぐ」…かつてマウンドで唸りを上げた直球が、今は田んぼで苗の列を整える。

広島や巨人で活躍した元プロ野球投手の川口和久さんが、ふるさとである鳥取市でのコメ作りを続けている。そして2026年で5シーズン目を迎えた。

ベテラン農家の風格!?田植え機に乗ってさっそうと登場

山陰各地で田植えシーズンを迎えていた5月下旬、「梅雨のはしり」で断続的に雨が降っていた中、鳥取市郊外の長柄地区で田植え機に乗って現れたのが、川口和久さんだ。
作業着姿はすっかり板につき、もはやベテラン農家の風格すら漂う。

鳥取市にUターンしてコメ作りを始めてから2026年で5年目。
雨をものともせず、妻の淳子さんや近所の人たちの協力を得ながら丁寧に苗を植え続けた。

手塩にかけ栽培した「川口和久の米」
手塩にかけ栽培した「川口和久の米」
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作付け面積は当初の8倍に拡大…驚異のスピードで成長

川口さんのコメ作りで特筆すべきは、その成長の速さだ。

コメ作りを始めた当初、水田の面積は約20アールだった。
それが2026年には約160アールにまで拡大、実に8倍である。

植えているのは、鳥取県のブランド米「星空舞」。
田植えは19日からスタートし、21日の雨天の日も作業は続いた。

今シーズンの収穫目標は7トン。
稲刈りは9月ごろを予定している。

鳥取市長柄地区 川口さんの栽培面積は8倍に拡大。
鳥取市長柄地区 川口さんの栽培面積は8倍に拡大。

“変化球なし”のコメ作り 積み重ねた5年の証

“ルーキー時代”は田植え機の扱いにも苦戦し、苗の列がうねるように曲がってしまうこともあったという。

そのエピソードを妻の淳子さんは「田んぼに入ったこともなかったから、(植えた苗が)前は“カーブ”って言われるくらい曲がっていたので、だいぶ良くなりました」と振り返る。

5年間の積み重ねを経た今、苗の列はまっすぐに伸びる。
現役時代を彷彿とさせる”ストレート”だ。

川口さん本人も笑いを交えながら「変化球ないです。変化球投げられないのでまっすぐ。まっすぐって言っても、ちょっと曲がってますけどね」と苦笑いしながら語った。

川口和久さんの妻・淳子さん 
川口和久さんの妻・淳子さん 

鳥取発のブランド米を県外へ 川口和久さんのさらなる意欲

2026年1月、川口さんは「川口和久の米」を商標登録し、念願だった店頭での販売を実現させた。
現役生活を送った広島をはじめ、県外からも取引のオファーが届いているという。

星空舞のPR役としての存在感も増す川口さんは、「十分にみなさまの手に届くようにこっちもいっぱい作りたいと思うし、いいコメを作ってみなさんのお腹を満足させられるような『星空舞』を作りたいと思います!よろしくお願いします」とさらなる意欲を語る。

鳥取の田んぼに根を張り、年々スケールを広げていく川口さんの挑戦。
今秋の収穫に、地元・長柄地区からも熱い視線が注がれている。

川口和久さん。「お腹を満足させられるような星空舞を作りたい」と語った。
川口和久さん。「お腹を満足させられるような星空舞を作りたい」と語った。
TSKさんいん中央テレビ
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