台風6号はナフサ不足に悩む農家にかつてない不安を与えています。「農業ができなくなる」と話す花き農家を取材しました。
台風が接近する2日午前11時。
大荒れの海に面する高知市仁井田の農業用ハウスでは、西森茂人さんがハウス内に風が入らないよう対策をしていました。
西森さん:
「海が近いので海風も来るし、開けているので風が直接あたる。ハウスが破れやすい場所」
栽培するのは熱帯原産の観賞用植物「グロリオサ」です。
高知市仁井田は日本有数の生産地で、西森さんも8棟のハウスで年間9万本を栽培しています。今は、次の収穫に向け球根を植えたばかりです。
西森さん:
「台風でもしビニールが破れたら球根がむき出しになったり塩水が入ったりしたら使えなくなってしまうので対策をしっかりしないと」
西森さんはこれまで多くの台風被害を経験してきましたが、今回はかつてない大きな不安を抱えていました。
西森さん:
「ナフサ不足でビニール自体が確保できるかどうかも分からない状況」
中東情勢の影響で石油製品のナフサが不足し、ハウスを覆うフィルムが手に入らなくなっているのです。
西森さん:
「いつもは台風が来てハウスが破れてもビニールは確保できていたので張り替えたら農業はできる。今はフィルムが確保できないので農業自体がストップしてしまう」
ナフサ不足で入手できないのは農業用フィルムだけではありません。
西森さん:
「潅水のパイプもナフサによって作られているので、壊れてしまうと水がかけられなくなる。生育ができなくなるので影響は大きい」
台風6号は2日夜遅くから3日未明にかけて高知県に最も接近する見込みです。