矢澤気象予報士と現在、本州に接近中の台風6号の最新情報について見ていきます。
台風6号の現在の状況を衛星画像で見ていくと、2日朝6時の段階ではまだ奄美付近にありました。
渦はそこまで明瞭ではありませんが、北へ進んできている状況が分かります。
お昼ごろにかけて鹿児島に最接近している状況で現在、だいぶ台風としての構造ははっきりしなくなってきているんですが、鹿児島付近にあると推定されます。
衛星画像の白の色が濃ければ濃いほど積乱雲がかなり高いところまで発達しているということを示していて、かなり広範囲で発達した積乱雲がかかっているとここから読み取れます。
では、台風の進路図を見ていきたいと思います。
午後4時現在、鹿児島のすぐ南を通っていますが、3日にかけて関東のすぐ南伊豆諸島付近を通っていく予想で、3日午後3時には千葉付近にあるとみられます。
4日には温帯低気圧に変わるとなっていますが、2日夜にかけて紀伊半島、3日は房総半島を通過していくという可能性も出てきています。
そして、注意したいのが線状降水帯ですが、現在、太平洋側の広い範囲に線状降水帯の予測情報が出ています。
2日から3日にかけての予想では、モニターの水色の部分が線状降水帯発生の可能性がある時間帯です。
特に九州から東海にかけて、順を追って3日にかけて発生する可能性が出てきていて、つい先ほど奈良にも発表されました。
3日にかけて、線状降水帯に警戒が必要です。
榎並大二郎キャスター:
線状降水帯が発生すると災害の危険度が急激に高まってしまいますから情報に注意していただきたいと思います。
そして、先ほど気象庁が警戒レベル4に当たる氾濫危険警報を出しました。
宮崎県南部を流れる広渡川の午後3時ごろの様子では、濁流が流れているのが分かり、かなり川の流れも速くなっているように見えます。
現在、宮崎県内では同じ水系である広渡川と酒谷川の2つの河川に、警戒レベル4の氾濫危険警報が出されています。
これから台風がやってくる地域はこれから警戒が必要になってきますが、1日に沖縄県に台風が直撃しました。
複数のけが人が出るなどの被害が出ています。
1日、沖縄を直撃した台風6号。
県内ではこれまでに15人がけがをしたほか、一時3万戸以上が停電するなどの影響が出ました。
さらに各地で強風による被害もありました。
映像に映るのは、根元から倒れている街路樹です。
強風によって沖縄・那覇市では、街の至る所で自転車が飛ばされ横たわっていました。
一方、うるま市では6月の観測史上最大となる最大瞬間風速40.6メートルを記録し、町のシンボルだった大きなガジュマルの木が倒れていました。
――大木が倒れてしまうというのは、やはり風の影響ですか?それだけの風が吹いたと考えられるんですか?
アメダスですと、40メートルという観測もあったんですが、大きな木が根元から倒れるというのは、50メートル以上の風が吹いたことも考えられます。
アメダスの観測地以外のところで局地的にこのような風が吹いたと推測できます。
――現在の台風は暴風域はなくなったということですが、これはどんなふうに捉えたらいいんですか?
暴風域はなくなったんですが、風が弱くなるという意味ではないので、まだ油断はできないんです。
1日時点での台風の進路図の予想では暴風域を伴っていて、赤が暴風警戒域といって暴風に警戒をしてくださいといった意味のエリアなんですが、2日の台風の進路図にある黄色は強風域で、赤の暴風域はなくなっているという状況です。
1日との違いは予報円がさらに小さくなりまして、予測の幅がだんだん狭くなってきているということですね。
これは決して台風が小さいというわけではなくて、ほぼこのルートを通ってきますよという予想になっています。
台風の中心が円の中を入る確率は70%以上ということで、かなり可能性としては高くなっています。
今回の台風に関しては雨台風となりそうなので、特に雨に注意が必要となります。
今後の雨の予想見ていくと、午後5時の段階、特に九州南部でピークになっています。
特に四国の高知辺りで2日夜にかけて一段と発達した雨雲がかかってきます。
そしてそのあと、発達した雨雲がどんどん東へ移動していき、特に近畿で3日の未明ごろ雨のピークになりそうです。
南東斜面に南から風がぶつかることで、山々を中心に雨雲が発達します。
さらにこのあと見ていくと、東京などの関東は3日の通勤・通学時間帯発達した雨雲が一番かかりやすくなります。
午前8時には、神奈川や静岡など発達した雨雲がかかるところも出てきそうなんですね。
そして、このあと関東では影響が長引きそうです。
特に3日のお昼ごろにかけて東京都心含め、関東それから一部東北南部も雨が強まるところが出てきます。
さらに3日の夕方になるとだんだん、雨雲は東へ抜けていく予想ということで、関東では3日昼ごろまで雨が強い状態が続くとみられます。
では、今後24時間で予想される降水量を見ていきましょう。
特に多くなりそうなのが東日本の太平洋側なんですが、24時間で近畿で350mm、東海でも350mm、関東甲信でも300mmという雨が予想されています。
――関東で300mmといっても、なかなか分からないところがありますが、これはどのくらいの雨と考えればいいですか?
東京で6月、1カ月に降る雨が約160mmとなっていますので、300mmというと倍近くの雨が降るということです。
特に3日は関東は午前中にかけ雨のピークとなりますので、短い時間で一気に大雨となる恐れが出てきています。
3日は1時間に70mmの雨が予想されているんですが、線状降水帯が発生したり予想を大きく上回った場合は、2025年9月にはゲリラ雷雨が発生したときのような被害が出る恐れがあります。
2025年9月にはゲリラ雷雨が発生し、東京・品川区で1時間に120mmの雨が降りました。
戸越銀座商店街が川のようになり、雨水が地下に流れ込むなど大きな被害が発生し、目黒川が氾濫寸前のところまで水位が上昇したり立会川は数分で氾濫したりしました。
どの時間帯に雨がピークになるのか、全国的にも詳しく見ていきます。
九州では2日夜にかけてが雨のピーク。四国では3日の午前中朝ごろまでで近畿も同じ時間帯です。
そして、東海は2日夜遅くから3日の午前中、関東でも3日の午前中、さたに北日本も注意です。
東北も3日の午後にかけて注意が必要です。
――これから接近してくる地域にはどんな備えが必要でしょうか。
屋外と屋内に分けて、備えを改めて確認していきます。
屋外は窓ガラスの補強。養生テープなどを貼っておくと安心です。
飛ばされやすいものは室内へしまっておいてください。それから側溝などの掃除も行っておくと安心です。
屋内の対策については停電対策ですね。
懐中電灯やラジオモバイルバッテリーなど充電しておくと良さそうです。それから、食料の準備これは3日分以上を準備しておくようにしてください。
風も強まってきますので、カーテンは閉めて、なるべく部屋の中心部分安全な場所に避難するようにしてください。
雷が発生する恐れもありますし、台風が近づいてくると竜巻が発生する恐れもありますので、窓には近づかないようにしてください。
各地で雨や風が強まってきています。
特に台風が接近している地域の皆さん自治体の情報に基づいて、適切な行動をとるようにしてください。