ハンコを使った悲劇がTwitterに投稿され、話題となっている。
それがこちらだ。
スタンプ台にシャチハタを押したデザイナーがいますね🤔 pic.twitter.com/Sj6uk9VhYA
— 草野剛デザイン事務所 (@kusano_design) October 26, 2020
スタンプ台にシャチハタを押したデザイナーがいますね
このコメントとともにTwitterに投稿されたのは、スタンプ台の中心に「請求書在中」という文字が見える画像。ハンコがインキ内蔵であることを忘れて、うっかりスタンプ台に押してしまったのだろう。ハンコが均等な圧で綺麗に押されていることが、余計にこの現象を面白くさせているように思う。

Twitterに投稿したのは、二次元コンテンツのデザインを中心に、ファッションからプロダクトまで、幅広い分野のアートディレクションを手掛けている「草野剛デザイン事務所」(@kusano_design)さん。
Twitterでは「蓋開けてこうなってたら面白い」「ちゃんと真っ直ぐで圧も均等。普段から良い仕事してる」などの声があり、約1万2000件のいいねがつくなど、話題となっている。(11月9日現在)
ハンコ“あるある”と言えそうだが、ハンコを押そうと蓋を開けたら、スタンプ台に「請求書在中」の文字が…。こんな場面に遭遇したら一瞬混乱してしまいそうだ。実際はどうだったのだろうか? 投稿者の「草野剛デザイン事務所」さんにお話を伺った。
愛着が湧いてスタンプ台は残してあります
ーーまず、この状況になった時どう思った?
あまりにも綺麗にハンコが押されていたので、理解に時間がかかりました。
ーーこのようなことは初めて?
わりかし常識が欠如しがちなデザイナー職ですが、流石に初めてでした。
ーー朱肉は現在どうなっている?
自分の所業が拡散されている状態を見て、翌朝に該当社員が新しいシャチハタのスタンプ台を買ってきました。
スタンプ台は愛着が湧いてしまったので、作品として大切に取ってあります。
ーー反響についてどう感じている?
全く実感がなく、なぜこんなに伸びているのか不思議なのですが、多くの方にほっこりして頂き共感して頂けるのは純粋に嬉しいですね。

では、このような事態に遭遇した時は買い換えるしかないのだろうか? ハンコをはじめ多くの事務用品を販売しているシヤチハタ株式会社の担当者にもお話を伺った。
対処法は「ヘラでスタンプ台の表面を往復」
ーーこの画像を見てどう思った?
「綺麗に押されているな」と、少々感動も覚えました。
ーーこういうミスはよく聞くの?
「ビジネス印を朱肉やスタンプ台に押してしまった」「誰かが間違えて押したのを目撃した」という旨の失敗談を時折、耳にします。
ーーこうなった時の対処法はある?
ヘラでスタンプ台の表面を往復していただくと、元々スタンプ台に含まれているインキが染み出し、間違えて押してしまった異なる色のインキと共にスタンプ台に再度染み込んでいきます。

なお、取材に応じてくれた「シヤチハタ株式会社」の公式Twitter(@ShachihataBS)も、うっかり朱肉にハンコを押してしまった今回のツイートに反応していた。
事務用スタンプの“あるある”だったようで、こちらでも「ヘラで表面をなでる」ことを対処法として紹介している。
事務用スタンプあるあるだ~!
— シヤチハタ株式会社🐈【公式】 (@ShachihataBS) October 26, 2020
(´-`).。oO(あまり大きい声で言えないんですが、もしスタンプ台に色が違うインキが付いた場合、(相当な年数が経っていなければ)スパチュラやヘラのようなものでその箇所をシューッシューッと撫でて頂くと、スタンプ台に馴染んで消えるという裏ワザがあるのです…) https://t.co/zEKCvkpMBa
事務用スタンプあるあるだ~!
(あまり大きい声で言えないんですが、もしスタンプ台に色が違うインキが付いた場合、(相当な年数が経っていなければ)スパチュラやヘラのようなものでその箇所をシューッシューッと撫でて頂くと、スタンプ台に馴染んで消えるという裏ワザがあるのです…)
誰にでも、うっかりミスはあるもの。次は自分かもしれない。万一やってしまった時のため、このスタンプ台の“裏技”はぜひとも覚えておいてほしい。
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