マイページ
70年愛されるパンが改名 「ゴジラ−1.0」山崎貴監督が名付け親 「やさいぱん」から「コールスロール」に パンのファンだった監督がPRキャラも描き下ろし 味はそのまま「地域のB級グルメに」 長野・松本市<br />|FNNプライムオンライン

70年愛されるパンが改名 「ゴジラ−1.0」山崎貴監督が名付け親 「やさいぱん」から「コールスロール」に パンのファンだった監督がPRキャラも描き下ろし 味はそのまま「地域のB級グルメに」 長野・松本市

Google ニュース プリファードソース

長野県松本市の老舗ベーカリーで、70年以上親しまれている「やさいぱん」の名前が「コールスロール」に変更された。この名前の変更には、地元出身のあの映画監督が関わっている。

創業110年の老舗で愛されるパン

松本市にあるベーカリー「スイート」。

豊富な種類の総菜パンが人気で、市街地の縄手通りに本店があり、松本周辺で4店舗を展開している。

スイート並柳店
スイート並柳店
この記事の画像(9枚)

創業は1913年。

110年以上の歴史を持つ老舗で、長い間、愛されてきたパンが―。

スタッフ:
「コールスロール、焼きあがりました」

こちらの「コールスロール」。

「やさいぱん」から改名

客:
「(パンは)栄養が偏っちゃうところが気になってたんですが、中に野菜が入っているので食べさせやすいのがいいところ」

(記者リポート)
「キャベツがしゃきしゃきです。生地の甘みとコールスローの酸味と塩気、バランスがとてもよくておいしいです」

中身はキャベツやハムをマヨネーズなどで味付けした「コールスローサラダ」
中身はキャベツやハムをマヨネーズなどで味付けした「コールスローサラダ」

ただ、このパンの名前は5月11日に変わったばかり。

もともとの名前は「やさいぱん」だった。

客:
「えっ!と思ったけど(ポップに)やさいぱんと書いてあったので分かりました」

「中身が分かりづらい」社長が決断

店側もまだ慣れず―。

スイート・渡邊匡太社長:
「言いにくいです(笑)。“コールスロール”言いにくいですね、でも慣れます」

名前の変更を決めたのは、4代目の渡邊社長。

「やさいぱん」という名前で長年愛されてきた一方、「中身が分かりづらい」という声があったことが、決め手の一つだという。

スイート・渡邊匡太社長:
「新しいお客さまが手に取ろうとするときに、『やさいぱん』というと健康志向が強いというか、(野菜と聞いて)思い浮かぶ味のイメージが、今の『やさいぱん』とちょっと違うのではないかと。『コールスロール』の名前の方がイメージがわきやすい」

スイート・渡邊匡太社長
スイート・渡邊匡太社長

スイート・渡邊匡太社長:
「新しいお客さまが手に取ろうとするときに、『やさいぱん』というと健康志向が強いというか、(野菜と聞いて)思い浮かぶ味のイメージが、今の『やさいぱん』とちょっと違うのではないかと。『コールスロール』の名前の方がイメージがわきやすい」

70年変えずに作り続ける伝統の味

店は、初代店主がアメリカ・シアトルで開業し、1924年に故郷・松本に戻り、縄手通りに店を構えた。

「やさいぱん」ができたのは、戦後間もない1950年代とみられ、70年以上愛されている商品だ。

中身は、キャベツやハムをマヨネーズなどで味付けした「コールスローサラダ」。

ただ水分が多いため、パンの形が崩れないようもなかの皮に乗せ、それをパン生地で包んで焼き上げる。

「やさいぱん」(2019年取材)
「やさいぱん」(2019年取材)

スイート・渡邊匡太社長:
「(味は)変えなかったですよね。『やさいぱん』に関してはずっと昔ながらのやり方でやっている。懐かしい味って言っていただく方が多いので」

名付け親は「ゴジラ−1.0」山崎監督

並柳店では、1日200個ほど売り上げる人気のパン。

70年以上続く看板商品の名前を変えるのは大きな決断だが、それを後押ししたのが―。

松本市出身で、映画「永遠の0」や「ゴジラ−1.0」などで知られる山崎貴監督だ。

「コールスロール」のPRキャラクターのイラストを描く山崎監督(提供:渡邊匡太社長)
「コールスロール」のPRキャラクターのイラストを描く山崎監督(提供:渡邊匡太社長)

実は、山崎監督は渡邊社長の知り合いで、小さい頃から「やさいぱん」のファンだという。

3年ほど前、山崎監督との話の中で、「コールスロー」と、それを包む「ロールパン」を合わせた『コールスロール』という名前を、監督が発案。

監督が描いたコールスロールくん

さらにPRキャラクターも必要と、その場でイラストを描き、出来上がったのが「コールスロールくん」だ。

パンには、「コールスロールくん」の焼き印も押している。

山崎監督が描いた「コールスロールくん」(提供:渡邊匡太社長)
山崎監督が描いた「コールスロールくん」(提供:渡邊匡太社長)

スイート・渡邊匡太社長:
「リピーターの方はたくさんいるけど、新規開拓ができているかというとそうではなかったというのがあるので、イメージチェンジはあるかなと。あれだけの監督がここまでいろいろ考えてくださって、キャラクターも描いてくださって、こんなことは(なかなか)ないので、それを最大限生かせれば」

客の反応は?「えっ」「かわいい」

長年親しまれてきた「やさいぱん」の名称変更に、客は―。

客:
「キャラクターがかわいくて、人気が出るんじゃないかと思います」
「ちょっとスマートな感じになっていいんじゃないですか」
「一瞬、えっ!って思ったの、知らないで来て。私的には『やさいぱん』です(笑)」
「『やさいぱん』って言われても、練りこんであるのかな?って分からなかったので、中身が前よりも分かりやすくなったと思います」

「コールスロール」
「コールスロール」

戸惑った人もいるが、おおむね好意的に受け取ったようだ。

地域に根差した「B級グルメに」

店では、ポップや広告などで、新しい名前「コールスロール」の浸透を図るとともに、今後1年ほどは「旧・やさいぱん」の表記もするという。

店頭にディスプレイされる「コールスロールくん」
店頭にディスプレイされる「コールスロールくん」

また山崎監督デザインの「コールスロールくん」の露出も、動画などを通じて増やしていくということだ。

スイート・渡邊匡太社長:
「『やさいぱん』が『コールスロール』に変わっても味はまったく同じ。作り方も同じです。地域に根ざした、B級グルメのようなものに育てていければと思うし、飛躍させていけたらうれしいし、地域の皆さんに召し上がっていただくことが一番幸せ」

  • 1
  • 2
関連記事
長野放送の他の記事
81歳女性がはねられ重傷 信号のない横断歩道を横断中、左から来た車にはねられる 長野・塩尻市の国道のT字路交差点
81歳女性がはねられ重傷 信号のない横断歩道を横断中、左から来た車にはねられる 長野・塩尻市の国道のT字路交差点
社会
「疲れと寒さで動けない」滋賀県の50歳男性が救助要請 警察や遭対協が捜索 単独で3泊4日の日程で横尾登山口から入山 最終日に下山中、北アルプス前穂高岳付近で遭難
「疲れと寒さで動けない」滋賀県の50歳男性が救助要請 警察や遭対協が捜索 単独で3泊4日の日程で横尾登山口から入山 最終日に下山中、北アルプス前穂高岳付近で遭難
社会
負債は約2500万円の見込み メーカーの海外シフトなどから売り上げ減少 コストの増加に対し価格転嫁も進まず 金型部品の製造業者が事業停止、自己破産申請へ 長野・佐久穂町
負債は約2500万円の見込み メーカーの海外シフトなどから売り上げ減少 コストの増加に対し価格転嫁も進まず 金型部品の製造業者が事業停止、自己破産申請へ 長野・佐久穂町
経済
「これぞリンゴ」“サンふじ”の出荷始まる 例年にない「大玉傾向」、寒暖差で味も色づきも良好 出荷は12月中旬ごろまで 長野・松本市
「これぞリンゴ」“サンふじ”の出荷始まる 例年にない「大玉傾向」、寒暖差で味も色づきも良好 出荷は12月中旬ごろまで 長野・松本市
経済
一覧ページへ
長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

×