長野県上田市の精密板金加工の会社が、先日、工場を一般開放するイベントを開き、訪れた参加者がものづくりを体験しました。会社のコンセプトは「製造業のテーマパーク」。その中身と狙いを取材しました。

上田市の吉見鈑金製作所で行われた、オープンファクトリーイベント。

参加者が作っていたのは「スマホスタンド」です。

上田市から参加:
「シマエナガが好きだから、これにしました。自分で作ったから大切に使おうと思う」

このイベントは幅広い世代を対象に、ものづくりに親しんでもらうことを目的に、2025年初めて開催し、今回が2回目です。

吉見鈑金製作・吉見昌高 代表取締役:
「ものづくりは難しいというイメージがあるので、皆さん敬遠する部分あるが、ものづくりの楽しさを伝えたい。わくわくする製造業が、一番の狙いなので、製造業のテーマパークを狙っている」

こちらの女性は、キーホルダー作りに挑戦。工業系の大学生で、ものづくりに興味があって参加したといいます。

クローバーのデザインのキーホルダーが完成。

佐久市から参加:
「溶接は初めてで難しいイメージあったけど、意外に楽しくできていい経験ができた。(将来の)参考になりました」

吉見鈑金製作所は幅広い分野の金属部品を手掛けていて、その技術をいかした「切る」「曲げる」「溶接する」の工程をイベントで体験できます。

上田市の中学2年生・清水凌聖さんは傘立て作りに挑戦しました。

上田市 中学2年・清水凌聖さん:
「溶接があると聞いて楽しいそうだなと思ってきた」

まずは金属の板からパーツを切り出す作業。続いて、そのパーツを曲げる作業。そして、パーツを溶接して組み立てる作業まで。

社員から一つ一つ教わりながら、傘立てを完成させました。

社員:
「どうでした?」

上田市 中学2年・清水凌聖さん:
「楽しかったです」

社員:
「初めてやってもらったけど、だいぶうまいです」

上田市 中学2年・清水凌聖さん:
「ありがとうございます」

上田市 中学2年・清水凌聖さん:
「達成感というかなんというかすごい。思っていたより何倍も楽しくて、働くならこういう場所がいいなと思った」

凌聖さんの父:
「前までは庭師になりたいと言っていたが、工場でこういうのを作る仕事がしたいと変わってましたので、本心で言っていると思うので、そうしてあげたい」

会社が考える「製造業のテーマパーク」。それはものづくりを伝えるだけでなく、社員も楽しむことが大事だと考えています。

会場には社員一人一人の大型パネルも展示。社員の人柄がよく伝わってきます。

吉見鈑金製作・吉見昌高 代表取締役:
「1つ目は地域の方に吉見鈑金のものづくりを見てもらいたい。2つ目は社員が楽しんでもらいたい。3つ目は社員の家族が、どんな職場で働いているか見てもらうために企画」

製造業は一般との接点が少なく、仕事が見えにくいという課題もあります。そうした課題を解決する取り組みともいえる吉見鈑金製作所のオープンファクトリー。

2025年の参加者は約150人でしたが、今回の参加者は527人と大幅に増えたそうです。

親子で参加:
「難しいかと思ったけど、びっくりするくらい簡単にできた」

親子で参加(子ども):
「おもしろかった」

父親:
「工場で機械に触れて実際に体験できたのがよかった」

吉見鈑金製作・吉見昌高 代表取締役:
「小さい子も体験することで、こんなもの作ったなとか思い出になって、大きくなったときに、ものづくりっておもしろいなって、長野県、上田市にそういう子たちが増えてくれたら非常にありがたい」

会社では、今後も毎年開催していきたいとしています。

長野放送
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