熊本城・二の丸広場で見つかった新しいサクラの名前が『八十姫』に決まりました。
熊本城を築いた加藤清正の娘にちなんだ名前で市民投票で選ばれましたがこの名前にはある思いが込められています。
【大西熊本市長】
「3212票という圧倒的な得票を得た『八十姫』という名称に決定しました」
11日の記者会見で大西市長が発表したのは二の丸広場の南西側で発見された新しいサクラの名前。このサクラはソメイヨシノやシダレザクラなど既存の栽培品種とは特徴が異なるため新たな栽培品種とみられています。
【森林総合研究所 九州支所 勝木 俊雄支所長】
「遠目で見て一番大きな特徴は咲き始めは完全に純白だが咲き進むにしたがって、
花弁までかなり赤みが出てきます」
見ごろを迎えた4月2日には、サクラを30年以上研究しているという森林総合研究所の勝木 俊雄さんや熊本城総合事務所の職員などが標本を採取していました。
このサクラの特徴の一つは花びらの色の変化。
朝晩の冷え込みと日中の温かさによる寒暖差があり紫外線を浴びると花びらが咲き始めの白色から紅色に変化し紅白の花が混在するということです。
この日は、訪れた人たちも新しいサクラを見上げたり写真を撮ったりしていました。
【サクラを見ていた人】
「新しいサクラを見つけてきました、きれい」「他のサクラとは様子が違う、今まで来ていたけど気づかなかった」
熊本市はこのサクラの名前を熊本弁で「かわいい」を意味する『むぞか』や発見場所にちなんだ『二の丸』など5つの候補の中から決めるとして4月19日まで投票を受け付けていました。
【サクラを見ていた人】
「私は(候補のひとつ)二様のサクラがいいと思う」「どの名前になるか楽しみですよね」
最終的な投票数は5797票。このうち、55パーセントを占めた『八十姫』に決まりました。
加藤清正の娘の名前にちなんだ『八十姫』には熊本地震からの復旧工事が続く熊本城への思いも込められているそうです。
【大西熊本市長】
「八と十の間には九が入るということで〈苦がないように〉という両親の願いが
込められていると伝えられています。この由来にあやかって熊本城の復旧復興についても苦がなく着実に進んでいくようにという思いが込められています」
熊本市や勝木さんは新たな栽培品種として公表するため来年の学術誌への掲載を目指しています。