大雨のとき、一時的に雨水をためて、ゆっくりと地中に浸透させる『雨庭』についてです。上益城郡嘉島町が地下水保全の一環で役場敷地内に県内最大級の「雨庭」を整備しました。

【嘉島町・鍋田平町長】
「子供たちが永遠に地下水を利用できるような対策を講じていきたい」

4月10日、嘉島町役場の敷地に完成した『雨庭』が関係者にお披露目されました。
『雨庭』は屋根などに降った雨を水路に直接流さず、浅いくぼ地に一時的にため地下に浸透させる植栽空間です。

河川に降った雨が一気に流れ込むのを防ぐ洪水対策のほか、地下水保全の効果が期待されています。

県内では熊本県立大学や肥後銀行などでつくる「熊本ウォーターポジティブ・アクション」が『雨庭』の普及に取り組んでいます。
【嘉島町・鍋田平町長】
「『雨庭』はたまった水を地下に浸透させるということで非常に地下水に関心を持ってもらえるものと考えている」

嘉島町は今回、かつて水を張っていた役場庁舎東側の池約260平方メートルを『雨庭』として改修しました。

熊本県造園建設業協会の熊本グリーンインフラ研究会が設計・施工を担当。

底のコンクリートを剥がして約1.5メートル掘削し土壌改良を行ったうえで
雨水をためるくぼ地を造りました。

また、周辺には芝生や樹木を配置し訪れた人がくつろげる空間となっています。

町によりますと庁舎の屋根や周辺に降った雨を最大で約14トンためることができるということです。

【熊本県立大学 島谷 幸宏特別教授】
「これぐらいの面積だと1年間に1000トンくらいは地下浸透すると思うので、
『雨庭』というのは効果が期待できるなと実感した。県内に広がっていけばいいなと思う」

嘉島町ではほとんどの世帯が井戸水を利用していて、町は今後、『雨庭』の涵養量を
ホームページで発信するなどして地下水保全の啓発を進める方針です。

テレビ熊本
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