千葉・市原市の洋菓子店で、ショーケースに並ぶケーキやプリンなどの定番スイーツ。
中東情勢の影響は、店で使う夏場には欠かせないアイテムにまで及んでいました。
パティスリー・ル・エリソン オーナーシェフの小嶋重光さん:
これから暑くなる時期に、ケーキ屋に保冷剤がないというわけにはいかない。
ケーキの持ち帰りに欠かせない保冷剤。
この店では1日100個ほど使用しているといいます。
保冷剤には石油製品のナフサが使われていて、4月末に「今後、購入制限がかかる可能性がある」と問屋から連絡があったといいます。
この事態を受け、店は新たな対応を取りました。
これまで15年間無料だった保冷剤を、5月2日から1個33円に。
苦渋の有料化でした。
すでにフィルムやトレーなどの高騰や品不足に見舞われている洋菓子店。
さらなる追い打ちに、店主は不安を隠せません。
パティスリー・ル・エリソン オーナーシェフの小嶋重光さん:
ケーキのフィルム、クッキーを入れる袋、出荷制限かかりまくりで入ってこない。高くなるのは仕方ないにしても、供給されないのが一番怖い。この夏を超えられるのか?保冷剤が本当に入ってこなかったら売れないし、ケーキ屋さんは本当に大打撃。
同様の影響は夏の冷却グッズ、首回りを冷やすネッククーラーにも及んでいます。
株式会社WIZ・朴晟濟代表:
外側に使うTPU(熱可塑性ポリウレタン)はナフサからできている。このような材料は3~4割くらい(高騰)。
ネッククーラーの外側の素材がナフサ不足で高騰。
それに加え、輸入品である天然素材を使った中身の液体も影響を受けているといいます。
株式会社WIZ・朴晟濟代表:
普通2カ月くらいかかる輸送が今は4カ月かかったり、輸送コストが倍以上かかってしまう。
さらにナフサ不足は、カルビーの国民的スナック菓子をも直撃。
ポテトチップスなどの主力商品のパッケージが、カラー印刷から驚きの白黒へ。
おなじみのジャガイモのキャラクターもいなくなっていました。
これは、印刷インクなどの調達が不安定になっているための措置で、5月25日の出荷分から順次変更するということです。
この衝撃的なパッケージ変更に、街の反応は「え?カラーがなくなるってこと?悲しいというかなんだろう…」「え!本当に?おいしくなさそうに見えちゃう」「目立つと思う、逆に。逆に何?となって買おうと思う」などさまざま。
大手ハムメーカー、伊藤ハム米久ホールディングスも、変更の可能性に言及しています。
伊藤ハム米久HD・浦田寛之社長:
デザイン・説明書きをよりシンプル化するとか、夏秋ごろには変化が見えてくるのではないか。
先の見通せない状況が続く中、各方面で手探りの対応がとられています。