5月10日と11日、長野県内の山は好天に恵まれた。一方で遭難も相次ぎ、戸隠連峰の本院岳と北アルプスの蝶ヶ岳で女性登山者2人が死亡した。また、北アルプス鹿島槍ヶ岳の周辺を登山していた東京都豊島区の男性(71)が行方不明になっている。

急峻な雪渓を約70m滑落か

5月10日午前10時過ぎ、戸隠連峰の本院岳で富山市の医師の女性(46)が滑落したと同行者が通報した。

長野県警のヘリなどが救助したが、その後、死亡が確認された。

資料 戸隠連峰
資料 戸隠連峰
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女性は2人パーティーで登山中に急峻な雪渓を約70メートル滑落したとみられている。

残雪で足を滑らせ400~500m滑落

北アルプスの蝶ヶ岳では、11日午前8時前、静岡県富士市の介護士の女性(61)が下山中に残雪で足を滑らせ、400メートルから500メートル滑落した。

助けようとした同じパーティーの男性(71)も滑落し、同行者が警察に通報した。

資料 北アルプス蝶ヶ岳
資料 北アルプス蝶ヶ岳

長野県警のヘリが2人を救助したが、女性は病院で死亡が確認され、男性も頭を強く打つ重傷を負った。

一行は7人で1泊2日の予定で入山していた。

東京都の71歳男性が行方不明

また、北アルプス鹿島槍ヶ岳の周辺を登山していた東京都豊島区の男性(71)が行方不明になっている。

警察によると、男性は数日前、仲間と複数人で北アルプス鹿島槍ヶ岳の周辺に入山し、10日は単独で行動していたという。

資料 北アルプス鹿島槍ヶ岳
資料 北アルプス鹿島槍ヶ岳

10日午後11時ごろ、男性の家族から相談を受けた友人から「10日に帰ってくるはずが帰ってこない。連絡がつかない」と、大町警察署に通報があった。

11日朝から長野県警のヘリと地上から県警の山岳遭難救助隊が3人体制で捜索したが、発見に至らず、この日の捜索は午後4時ごろ、打ち切られた。

長野県内の山岳は北アルプスを中心に6月下旬ごろまでは残雪が多く、県警は天候やルートを確認し、十分な装備で入山するよう呼びかけている。