5月6日に福島県郡山市の磐越自動車道で起きた21人が死傷した事故。マイクロバスを運転していた新潟県胎内市の若山哲夫容疑者(68)が過失運転致死傷の容疑で逮捕された。事故をめぐり、不可解な点が次々と明らかになっている。

■運転手の男を逮捕

5月7日夜、郡山警察署へと移送された新潟県胎内市の若山哲夫容疑者(68)
若山容疑者は、5月6日に福島県郡山市の磐越自動車道でマイクロバスを運転し、ガードレールなどに衝突。部活の遠征先に向かうためこのバスに乗っていた新潟県の高校生・稲垣尋斗さん(17)を死亡させ、17人の高校生にケガをさせた疑い。(※過失運転致死傷の容疑)
8日、警察はバスを手配した新潟県の会社を家宅捜索するなどして、捜査を進めているが、事故をめぐっては次々と不可解な点が浮かび上がっている。


【疑問点1】速度の見極めが甘かった

磐越道を走っていたマイクロバスは、道路わきのクッションドラムに衝突しガードレールを巻き込んだ。
亡くなった稲垣さんは、マイクロバスの一番後ろの席に座っていて、車体に突き刺さる形になったガードレールに押し出され、車外に投げ出されたとみられている。
「時速90キロから100キロで走っていた」「速度の見極めが甘かった」こう話しているという若山容疑者だが、見通しの良い緩やかなカーブで、何が容疑者の運転に影響を与えたのか?


【疑問点2】旅客輸送の免許は所持せず

若山容疑者は、旅客輸送に必要な「二種免許」を持っていなかったことが判明。
しかし、新潟県の高校から部活の遠征先の福島県富岡町まで高校生20人を乗せて、片道3時間あまりを走る行程が組まれていた。

【疑問点3】食い違う会社と学校の主張

マイクロバスなどを手配した新潟県の運行会社が「学校側からレンタカーを手配してほしいと依頼された」と説明している。
一方、7日に保護者への説明会を開いた高校は「全体の人数や行程を伝えるという形でバスの手配を以前からお願いしており、こうした発言をしていないということを確認しています」と説明。会社と高校の意見は対立している。


マイクロバスを所有するレンタカー店は「受け取った免許証は、運行会社の担当者のものだった」と若山容疑者の免許証が提示されていないとしている。

警察は運行会社からパソコンに入っていたデータや書類などを押収。事故の実態解明を進めるとともに、違法な旅客輸送行為いわゆる「白バス」にあたるかどうかも視野に捜査を進めている。

福島テレビ
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