「ハンタウイルス」の集団感染が疑われているクルーズ船が、受け入れ先のスペイン・カナリア諸島に近づく中、現地の自治州知事は、「船は接岸せず、沖合に停泊するだけだ」との認識を示しました。
WHOのテドロス事務局長は7日、大西洋を航行中のクルーズ船でハンタウイルスの感染が疑われている8人のうち、新たに2人の感染を確認し、感染者はあわせて5人になったと発表しました。
スペイン政府によりますと、7日時点で船には日本人1人を含む乗客乗員147人が乗っていて、全員が無症状だということです。
クルーズ船は、日本時間の10日にもカナリア諸島のテネリフェ島に到着する見通しです。
こうした中、カナリア諸島自治州の知事は7日、「船はいかなる場合も接岸せず、沖合に停泊するだけだ」と述べました。
乗客らは別の船に乗り換え、隔離された状態で空港へ移送されるということです。
スペイン政府は、地元住民と接触することはないと強調しています。
また、スペイン政府の担当者は7日、アメリカとイギリスが自国民を帰国させるため、カナリア諸島に特別便を手配する準備を進めていると明らかにしました。
一方、特別便が手配されていない乗客乗員については、オランダ側が移送を担う可能性があるということです。
陶山記者:
今特別に許可を得て中を取材しているんですが、消毒液にある変化が起きているということです。
テネリフェ島にある薬局では普段より多くの消毒ジェルやマスクが販売され、一部で需要が高まっています。
店員:
きょうは消毒ジェル5本売れた。普通じゃない売れ方です。
店員は、「用心のための購入が始まっているのではないか」と話しています。
また、他の薬局では通常ほとんど売れないマスクが7日夕方までに28個売れたということです。
島内の薬局では品不足や買い占めなどは起きていませんが、コロナ禍の経験から、対策を取る島民が増えているとみられます。