ゴールデンウィーク、各地の行楽地もにぎわいましたが、ここにも緊迫する中東情勢が暗い影を落としています。原油高騰の影響は、キッチンカーや、昔ながらの「みたらし団子」にも及んでいます。

■プラ容器にスプーンも…キッチンカー悩ます「ナフサショック」

ゴールデンウィーク5連休最後の6日、愛知県豊橋市の「のんほいパーク」は多くの人でにぎわいました。

パークの中央エリアにはキッチンカーがズラリとならんでいますが、ここにも中東情勢の懸念が広がりつつあります。

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17年間にわたってキッチンカーでの営業を続ける「フランキーノブ」は、肉厚でジューシーなソーセージが人気ですが、価格の高騰が懸念されているのが、商品が入れられたプラスチック製容器です。

フランキーノブの陣内伸昭社長:
「3月に仕入れた分を使っているので、実際に値上がりしたものを買ったわけではないんですけど、(値段は)上がっているなと感じますね」

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中東情勢の緊迫化で原油から精製される「ナフサ」の供給が不足し、プラスチック製品などの価格が急騰。持ち帰り用のケースも、3月と比べて現在は1.5倍にまで値上がりしているといいます。

陣内社長:
「持ち帰りされる方にはパックの方が使い勝手がいいと思うので、何か代替しないといけないなと思っています。この流れだと、紙に移行せざるを得ないのかな」

愛知県豊橋市に本店を構えるジェラート店のキッチンカーでも…。

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ジェラートサンタの幾田知興社長:
「スプーンも値上がりしていると思うんですけど、現状きている値上げの見積もりには『確認中』としか書いていない。会社に帰るたびに、値上げの見積もりが置いてあるような状況です」

■開業当時から1本30円…みたらし団子にも“逆風”

愛知県江南市に工場を構える「五王製菓」は、1本30円のみたらし団子を、フランチャイズの店舗などで販売しています。

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開業から28年、値段を守り続けていますが、最近社長が頭を悩ませているのが…。

五王製菓の中村将人社長:
「この袋がない。これは国内で製造ができない。東南アジアで作っているみたいで、なかなか入ってこない」

団子を段ボールに詰めるときに使う袋が、石油由来のため不足しているといいます。確保してある約2万枚は、7月か8月頃までに使い切ってしまうため、次の発注をかけています。

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中村社長:
「4月頭くらいは『値段が上がります』という連絡ばかりでした。今は上がるとかじゃなくて『物がないです』って」

このままだと梱包資材が無くなり、団子を提供できなくなってしまうのではと不安を募らせています。

さらに、客に提供するときに団子を包むためのフィルムも足りなくなっているため、1本で購入した客には手渡しで提供するなどの対応を取っています。

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中村社長:
「コロナの時よりきついです。(団子を)作れるのに出せない。イベント関係の連絡が入ってきているけど、はっきり受けることもできないし、キャンセルもできない、断ることもできない。困ったね」

■止まらない値上げの波…家計を直撃

高騰する資材。今後の価格の行方はどうなるのでしょうか?

野村総合研究所の木内登英さんは「今の時点で原油価格の上昇が止まる、あるいは下がるということが起こっても、秋ごろにかけての値上げの動きはもう止まらないと思います」と話します。

何より気になるのは「家計」への影響です。モデルケースとして「夫婦と子供2人の4人家族」では、年間いくらの“支出増”になるのでしょうか?

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木内さんによると、ナフサ由来の日用品、例えば洗剤や文房具、タイヤに化粧品など、年間で最大3万5千円ほど支出が増えるといいます。

また、物流費や化学肥料の高騰で食費も上がり、年間で約1万円以上の負担増となるなど、あわせて最大で年間6万円の支出増になるとしています。

東海テレビ
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