OHK岡山放送で夕方6時9分から放送中の「OHKライブニュース」の新コーナーで、2026年入社の松島直輝アナウンサーが岡山・香川の今キニナル人や話題を深掘り取材する「キニナル」。

長野県出身の松島アナウンサーが岡山に来て驚いたことの一つが「路面電車が市街地を走っていること」。第1回は、バスと路面電車の両方の運転士を目指す「二刀流乗務社員」について紹介する。

その1期生が路線バスの運転手としてデビュー。いったい、どんな社員なのだろうか。

◆岡山市の象徴的存在「路面電車」と「バス」の両方を運転へ…1期生の28歳男性

岡山市街地の景色にすっかりなじんでいる路面電車。岡山に来て4カ月の松島アナウンサーにとって、新鮮で、どこかで安心できる存在感がある。

岡山市の中心部を走る路面電車。初めて走ったのは明治時代、長年、岡山市の象徴的存在として親しまれている。その路面電車で今、「路面電車」と「バス」の両方を運転する「二刀流」の運転士が誕生しようとしている。

人見幸希さん(28)。岡山電気軌道の「二刀流乗務社員」の1期生だ。

◆バスのハンドルを握ったことがなかった「二刀流乗務社員」

多様な働き方、働きやすい環境づくりを図るため、岡山電気軌道が全国で初めて募集を開始したのが「二刀流乗務社員」。2025年5月に入社した人見さんだが、実は、入社するまでバスのハンドルを握ったことは一度もなかったという。

「二刀流乗務社員」に応募するまでは、人見さんは「うどん店の店長」だった。

◆栄養士の資格を持つ人見さん うどん店を開いた友人に誘われ店長勤務も…無念の閉店

岡山市出身の人見さん。短期大学で栄養士の資格を取得し、学校などの給食を提供する会社に就職した後、岡山市内でうどん店を開いた友人に誘われ、店長を任されることに。しかし、周辺にラーメン店が増え、集客に苦戦。わずか2年で店を閉めることになった。

◆今回のキニナルポイント 人見さんはなぜバス・路面電車の運転手を目指したのか?

そんな人見さんはなぜ、バス・路面電車の運転手を目指したのか?

「一番はバスと路面電車の両方に乗れること、未経験者でも大丈夫ということでバスの免許を一から取り、勤務できるのがありがたかった」

他にも「幼いころの将来の夢が公共交通機関の運転手。幼いころの夢をかなえられることが最終的な決め手になった」という思いもあったという。

◆まずは路線バスの運転手として「基本を大事」に 路面電車の運転免許取得へ準備中

約半年間の研修を経て、2025年11月に路線バスの運転手としてデビュー。人見さんが運転するバスに、実際に松島アナウンサーも乗車させてもらったところ「安定感が抜群」乗り心地も最高だったようだ。

人見さんは現在、バスの運転のみですが、今後は、会社で教育を受けて路面電車の運転免許取得のための試験に備えている。

「楽しみなことは路面電車の運転席に座ること。バスの運転でも基本が大事になるので基礎はしっかりとしていきたい」

◆「二刀流の人だ、丁寧な運転の人だ、と言ってもらえるようになりたい」

地域に信頼される運転手に・・・幼いころの夢をかなえた人見さんの”二刀流物語”は始まったばかりだ。

人見さんは取材に対し、「バスに乗っていても路面電車に乗っていても、二刀流の人だ、丁寧な運転の人だ、と言ってもらえるようになりたい」と話す。

岡山電気軌道では2026年4月現在、「二刀流乗務社員」2期生の募集も行われている。

人見幸希さん
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岡山放送
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