冬眠明けのクマの活動が活発となり、新潟県長岡市では4月、県内で今年度初めての緊急銃猟が行われた。山菜採りなど山を訪れる機会が増えるこのシーズンは、クマとの遭遇が心配される時期と言える。注意点を取材した。

■田上町・護摩堂山 看板で“クマ”への注意呼びかけ

新潟県田上町の護摩堂山。山頂まで約40分と気軽に登山ができ、人気の山だ。

ただ、25年6月にクマが目撃され、田上町は一時入山を規制したほか、その後も引き続き看板を設置し注意を呼びかけている。

登山者は「あまり人のいないときはやめようかなという感じ」「対策は一応、鈴くらいしか持ってきていない。自分がクマに会うと思っていないから。本当はそれがよくない」と一様にクマへの警戒感を語る。

■冬眠明けのクマ「山菜を食べに来る」 エサが減る5月~7月も注意

冬眠明けのクマが出没し始める春。

4月12日には長岡市で体長1mのクマ1頭が捕獲用のわなにかかっているのが見つかり、市が緊急銃猟を実施した。

クマの生態に詳しく、野生動物との共生を目指して活動を行う『うぃるこ』の山本麻希社長は、春のクマに対する注意をこう呼びかける。

「春、一般的にクマは山菜のようなもの、芽吹いたものを食べるが、どうしても人間も山菜を取りに山に入っている。クマも同じようなものを食べに来ている。人間が山菜を摘むときにしゃがんで動かないと、『人間だ』とクマは認識できないことがある」

音を出す物を携帯し、複数人で活動することが重要だと指摘する山本社長。

また、5月から7月ごろにかけては山のエサが少なくなるという。

実際に護摩堂山でも「去年もおととしも護摩堂山の山開きの前になるとクマの情報が出た」と地元の人は語る。

山本社長は「初夏にかけて一時山の餌が少なくなる時期がある。この時期というのは年にかかわらず、クマは一度、人里に出てきやすくなる。この時期は、例年通りご注意をいただきたい」と呼びかける。

■25年クマによる人身被害は16件…26年の傾向は?

一方、25年はクマの目撃や痕跡件数が3528件と過去最多に。人身被害は16件に及んだ。

26年の傾向はどうなるのか、山本社長は「今年は比較的ブナの花がよく咲いているので、秋以降は実りがおそらくいいのではないかと予想されている。しっかりどんぐりが成ってくると、秋は去年みたいな大量出没にはならないのではないかと考えている」と話した。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。