後を絶たない高速道路などの「逆走車」。しかしその発生件数は、私たちが思う以上に多く、2日に約1回のペースで発生している。
国交省によると、高速道路での逆走発生件数は年間200件前後で推移している。
2024年は220件で、うち2割が事故に発展しているのだそう。
2日に1回ほどのペースで逆走が発生していることになる。
フリーアナウンサー・豊崎由里絵氏もこの数字には驚きが隠せない。
豊崎由里絵氏:大きな事故になってニュースになったものしか数えないので、こんなに起きてるって知らなかったです。
しかもこれは高速道路だけの数字だ。
一般道のバイパスや、住宅地の一方通行なども加えれば、さらに多くなると指摘された。
■交通のプロ「GWこそ逆走車に注意」
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、事故に巻き込まれないための逆走車対策法を交通のプロが解説した。
交通事故鑑定人の熊谷宗徳氏によると、「逆走車に気づいてから衝突するまで、約2秒しかない」とのこと。
そして、ゴールデンウィークこそ「逆走車」に気をつけなければいけないというのだ。

■なぜ逆走が起きるのか?
では、なぜ「逆走」が起きるのか?
「ジャンクションで出口だと思って進んだら入ってしまった」というケースが多いという。
また、表示があるにもかかわらず、気づかなかったパターンも多いと指摘されます。
ゴールデンウィークは、普段あまり高速道路を運転しない人が長距離ドライブに出かける機会が増える。
不慣れな道、慣れない高速のジャンクション。逆走は「自分には関係ない」とは言い切れない危険なのだ。

■衝突まで「約2秒」 交通のプロが実践する2つの対策
交通事故鑑定人の熊谷宗徳氏は「逆走車に気づいて衝突するまで約2秒」と指摘。
そのうえで、2つの対策法を紹介した。
対策1:適切な車間距離を取る
前の車が急に避けた瞬間、自分にも逆走車が迫ってくるかもしれない。
車間距離を取っておくことで、反応できる可能性が高まる。
対策2:追い越し車線を走らない
逆走している車は「自分が左車線を走っている」と思い込んでいる。
つまり、正常な交通の追い越し車線(右車線)を走ってくる可能性が高いというのだ。
追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻ること。これを基本として徹底してほしいとのことだ。
そして逆走車を発見したら、同乗者に110番通報してもらうことも重要だ。

■NEXCO東日本の”本気” 視覚・心理・物理で止める
NEXCO東日本は「2030年度までに逆走による死傷事故ゼロ」を目標に掲げ、様々な対策を進めている。
まず視覚的な対策として、逆走している車からしか見えない「逆走中」の表示がある。
さらに「プレッシャーウォール」と呼ばれる対策では、逆走している車のドライバーには赤い壁が迫ってくるように見える。心理的な圧迫感で気づかせるという仕組みだ。

■”奥の手”は路面に埋まっていた「路面埋め込み型ブレード」
そしてNEXCO東日本が切り札として検討している「物理的対策」が、路面埋込型ブレード。
路面に約5センチ突き出た突起物が埋め込まれている。
正常な方向から車が通過する場合、突起は柔らかく沈み込み、タイヤへのダメージはない。
しかし逆走してきた車がこの突起に乗り上げると、衝撃が車体に伝わる。
パンクするほどの衝撃ではないものの、「なぜだ?」と運転者を立ち止まらせ、逆走していることに気づかせるのが目的だ。
このブレードは、現地検証の結果を踏まえて展開していく予定だ。

■逆走には自分も周りも注意を!
誰でも不注意な瞬間はある。
だからこそ、テクノロジーや物理的な仕組みで「気づかせる」対策が重要なのだ。
ゴールデンウィーク期間中、不慣れな道を走る機会が多い方は対策を実践してみてほしい。
・適切な車間距離を保つ
・追い越し車線を走り続けない
そして逆走車を見かけたら、速やかに110番へ。
自分だけでなく、周りのドライバーを守るための行動だ。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年5月1日放送)

