秋田県能代市で4月20日、沖縄で亡くなった日本兵の遺族に、遺留品の日章旗が返還されました。沖縄戦の遺留品として日章旗が返還されたのは県内で初めてです。
日章旗を受け取ったのは、能代市二ツ井町に住む松嶋幸美さんです。伯父の千代治さんが、1945(昭和20)年6月20日に沖縄で亡くなりました。
「武運長久」「一死報国」「頼むぞ千代治君」など勇ましい言葉が寄せられた日章旗は、出征する日本兵に渡されるお守りのようなものでした。
松嶋幸美さん:
「本家の人がかなり大きく書いてあった。万歳で送り出したんだろうなと、それが世の中の流れだったろうから」
武器や食料、薬などを運ぶ部隊に所属していた千代治さん。本土防衛の命令を受けて沖縄に赴き、最南端に逃げる途中で亡くなったといいます。
今回、追悼の思いから返還を申し出たのは、アメリカ・オハイオ州に住むダグラス・ギルさんです。日章旗は、元アメリカ兵の叔父が戦地から持ち帰り、保管していたものでした。
松嶋幸美さん:
「遺骨として届いたものが石ころだった。これで供養することができる。いきさつを聞き大変勉強になった。戦争はやっぱりやるべきでない。不幸を招くだけ」
秋田県遺族連合会によりますと、沖縄で亡くなった日本兵の遺留品として日章旗が返還されるのは、県内で初めてです。アメリカ兵が持ち帰ったとされる日章旗は5万枚以上に上り、全国で約800枚が遺留品として遺族に返されているということです。