鳥取県が4月始めた人気アニメとタイアップした観光キャンペーンで配布された数量限定のフィギュアがフリーマーケットサイトを通じて高額で取引されていることがわかりました。
キャンペーンの盛り上がりに水をさす事態に、県は対策を検討しています。
杉谷紡生記者:
こちらのサイトでは、50000円で出品されているものもあります。
こちらがフリーマーケットサイトに出品されたフィギュア。
人気アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」のヒロイン・エミリアです。
鳥取ならでは、「砂」でできています。
鳥取県が4月19日から始めたアニメとタイアップした観光キャンペーンで、県内5か所の観光スポットを巡り、すべてのスタンプを集めた人に配布されました。
キャンペーンの初日には…。
東京から:
Q.飛行機で?
朝一ので来ました。推しはエミリアです。「Re:ゼロ」なので人気だし、初日に来ないとやばいかなと思って。
1000個限定で初日からファンが殺到。
想定を大きく上回り、わずか1週間で配布終了となってしまった超「レアもの」です。
それがフリーマーケットサイトに出品され、高額で取引されていることが分かりました。
TSKが調べたところ、4月30日までに1万円を超える値段をつけて出品されたものを20件以上確認。
なかには、2万円で落札されたケースもありました。
鳥取県観光戦略課・坂田恭介さん:
残念というのが一番です。「Re:ゼロ」ファンの方がフィギュアをめがけて回られている中で、利益目的で売ってしまわれるのはさみしい。
企画した県の担当者も、予想外の事態に落胆した様子です。
無料で配布された記念品などが高額で販売されることについて消費者問題に詳しい専門家は…。
佐藤力法律事務所・佐藤力弁護士:
無償で配布されたアイテムをフリーマーケットで販売する行為自体は直ちに違法とは言えない。基本は、残念ながらモラルに委ねるしかない部分はある。
佐藤弁護士によると、無償の配布物を有償で譲渡する自体に法的な問題はないということです。
しかし…。
佐藤力法律事務所・佐藤力弁護士:
第三者にお金を出して売ることは禁止しますということを明記していなかったのが問題。今回の出来事を一つの教訓にして一番、公平性であったりなによりも作品を愛している人たちが納得できるような取り組みをしていくことが一番大事なのではないか。
「有償での譲渡禁止」が明確に示されているのに組織的に大量に仕入れるなどしてフリーマーケットサイトなどに「販売目的」で出品すれば、詐欺罪にあたるケースもあり、県側にも対策の余地はあったと指摘します。
県は、8月末までのキャンペーン期間中、新たな企画を実施する予定で、こうした不適切な販売への対策を講じることにしています。