元世界ランキング4位のテニスプレイヤーで、2016年のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した錦織圭選手が現いき引退すると自身のSNSで明らかにした。
錦織選手は「今日は皆さまにご報告があります。このたび、今シーズンをもって現役を引退する決断をいたしました」とのメッセージを日本語と英語で投稿した。
メッセージでは、「小さい頃からテニスに夢中になり、『世界で戦いたい』という思いだけを胸に走り続けてきました。その中でトップの舞台に立ち、トップ10という場所まで辿り着けたことは、自分にとって大きな誇りです」と選手としての軌跡を振り返った。
さらに、「限界に挑み続ける日々の中で、勝利の喜びや敗戦の悔しさ、満員の会場で感じたあの特別な空気は、何ものにも代えがたいものでした。また、度重なる怪我との戦いの中で、思うようにプレーできないもどかしさや、不安に押しつぶされそうになったこともありました」と、ケガに苦しめられたキャリアについても触れた。
その上で、「それでも『テニスが好きだ』『もっと強くなれる』という思いが、何度でも自分をコートに戻してくれました。そのすべての過程が、自分の人生を豊かにし、今の自分をつくってくれたと感じています。どんな時も応援してくださった皆さま、そして常にそばで支えてくれた家族に、心から感謝しています」と感謝の気持ちを綴った。
最後に、「正直に言えば、今でもコートに立ち続けたい気持ちはあります。それでも、これまでのすべてを振り返ったとき、『やり切った』と胸を張って言える自分がいます。テニスという競技に出会えたこと、この道を歩んでこられたことを、心から幸せに思います。残りの試合も、一瞬一瞬を大切に、最後まで戦い抜きます」と、結んだ。
錦織選手は2014年5月、日本男子として初めて世界ランクトップ10に入り、2014年の全米オープンでは、男女通じて日本勢初となる準優勝となった。2015年3月には、世界ランク4位にまで上がった。
オリンピックでは、2016年のリオデジャネイロ五輪で銅メダルに輝き、日本人として96年ぶりに表彰台に立った。
テニス選手としては小柄な身長178センチながら、素早いフットワークとジャンプしながら高い打点で打ち返す「エアケイ」などで強豪を次々と倒し、日本のエースとして長年テニス界を牽引してきた。