岩手県大槌町の山林火災は9日目を迎えた。
4月30日は山あいの長井地区で継続していた避難指示が解除となり、これで町内全ての避難指示が解除となった。
一方、町は引き続き火災への警戒を呼びかける。
大槌町の2ヵ所で相次いで発生した山林火災は発生(4月22日)から9日目、町は、24人を対象としていた山あいの長井地区の避難指示について、道路の安全が確認でき住宅への延焼の恐れがなくなったとして、30日午後4時半に解除した。
29日は吉里吉里地区周辺、約3200人の避難指示が解除されたため、30日で町内全ての避難指示が解除となった。
大槌町 平野公三町長:
避難指示は解除したけれど、まだ鎮圧にはなっていない、これから鎮火に向けたさまざまな消防の活動があるので、それを注視してほしい。
避難指示は解除されましたが、町によりますと30日午前時点で、熱源が確認された山あいの徳並地区周辺などで、消火活動が行われた。
一方で、県によりますと、30日午前6時時点の焼失面積は、小鎚地区と吉里吉里地区周辺を合わせて1633haで、28日時点から延焼の拡大は確認されていない。

避難指示の解除に伴い、町のスーパーもにぎわいを取り戻している。
中心部にあるマイヤマスト店を訪れた人たちは、食材や日用品を買い求めた。
買い物に来た町民は「やっと安心できたような感じがする」「買い物もまともにできなかった。刺し身が最高においしい。孫たちが(帰省で)来るからごちそうしようと思う」などの声が聞かれた。
マイヤマスト店では、山林火災発生後も店は休まず営業したが、避難指示に伴い一部の従業員が出勤できない状況になったが、30日からは避難していた従業員も復帰し、通常通りの態勢で営業している。

町の産業も徐々に動き始める。
安渡地区にある越田鮮魚店は、避難指示が出されたほか、近くの港でワカメなどの漁ができなかったため、山林火災発生の翌日(4月23日)から営業を休止した。
火の手は、一時店から50mほどの場所まで及び、店内に灰などが入り込んだが、建物自体に被害はなかった。
店では、29日の避難指示の解除を受け営業を再開、30日は5月に東京で開かれる物産展で販売する予定の、ワカメの袋詰め作業が進められた。
越田鮮魚店 越田俊喜店主:
(1週間は)長く感じた。早い段階で鎮火までいってほしい。

30日に全ての地区で避難指示が解除された大槌町、平野町長は、「消火活動が継続されるため交通安全に留意し、火災が再び起きることに十分注意して、日常生活を再開してほしい」とコメントしている。
