マイページ
AGA発症には「母方の祖父」の薄毛が影響大 父親がフサフサでも油断できない…「母方の曽祖父」も薄毛でさらに高確率に|FNNプライムオンライン

AGA発症には「母方の祖父」の薄毛が影響大 父親がフサフサでも油断できない…「母方の曽祖父」も薄毛でさらに高確率に

Google ニュース プリファードソース

男性の約1200万人が発症や疑いのある疾患、AGA=男性型脱毛症。
しかも、発症すると、何もしなければ どんどん進行していきます。
では、AGAになる男性とならない男性の違いはどこにあるのか。
実は、そこには遺伝が大きく関わっています。薄毛の遺伝と言うと、父親からの遺伝と考えてしまう人が多いかもしれません。
しかし、実はAGAは母方の祖父からの影響がとても大きいのです。

松澤宗範医師(アウラニクリニック統括院長)
松澤宗範医師(アウラニクリニック統括院長)
この記事の画像(12枚)

今回、松澤宗範医師(アウラニクリニック統括院長)の監修で、AGA発症への遺伝の影響等についてまとめました。

確実に進行する脱毛疾患

日本の男性の約1200万人が発症や疑いがある疾患。それがAGA=男性型脱毛症です。また、約3人に1人が薄毛の進行を感じているとも言われています。

初期のサインとしては、
・抜け毛の増加
・産毛のような短く細い毛(ミニチュア毛)の増加
・髪のハリ・コシの低下
…などが挙げられます。
そういう時には、既にAGAを発症しているかもしれません。

AGAは確実に進行していく
AGAは確実に進行していく

ほとんどの男性は、出来ればなりたくないと思う疾患であり、若い年齢でAGAになってしまうと、非常に深刻な悩みになる場合も少なくありません。
しかも、AGAは確実に進行する脱毛疾患です。何もせずに放っておくと、髪の毛は減り続け、徐々に薄くなっていきます。

AGAには様々なタイプがある
AGAには様々なタイプがある

では、AGAになる男性と、ならない男性の違いはどこにあるのでしょうか?
そこには、遺伝が大きく関わっているのです。

男性らしさは維持されるが…

AGAの直接的な原因は、次の2つです。
・強力な男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」
・毛包の感受性(遺伝的要素)

さらに生活習慣・環境も関与する多因子疾患です。

精巣で作られている「テストステロン」という男性ホルモンがあります。
筋肉の発達、声変わり、体毛の生成、性機能の維持など、男らしくあることに関わる重要なホルモンで、毛髪の成長を促す働きも持っています。

男性ホルモン「テストステロン」も20歳代をピークに減少
男性ホルモン「テストステロン」も20歳代をピークに減少

しかし、「テストステロン」は20代をピークに減少していきます。
そこで働くのが、「5αリダクターゼ」という酵素です。
この酵素は、「テストステロン」を、より強力な男性ホルモンである「DHT(ジヒドロテストステロン)」へと変換します。
「5αリダクターゼ」がせっせと「DHT」を生成することで、男性らしさは維持されます。

しかし、「DHT」は、髪の毛に作用した場合のみ、厄介な反応が起きます。

「DHT」が毛根の受容体と結合すると、毛母細胞は「成長が終了した」と認識してしまうのです。結果的に、
・ヘアサイクルの短縮
・毛髪の細毛化
・抜け毛の増加
…といった変化が起こります。

そして、AGA発症の分かれ目は、毛母細胞の受容体が「DHT」にどれだけ反応しやすいかという「感受性」なのです。
そして、この感受性は遺伝によって決まるのです。

母方の祖父が薄毛の場合、AGA発症の確率アップ

薄毛で遺伝…と言うと、つい自分の父親からの遺伝の影響と考えてしまう人が多いかもしれません。

母方の祖父が薄毛だと、孫がAGA発症の確率がアップする
母方の祖父が薄毛だと、孫がAGA発症の確率がアップする

しかし、実はAGAは母方の祖父から隔世遺伝する可能性が高いのです。母方の祖父が薄毛の場合、孫(男性)がAGAを発症する確率を約75%とする説もあります。
父親がふさふさでも、安心は出来ません。
これは、「DHT」への感受性に関わる遺伝子がX染色体にあり、男性は母親からX染色体を受け継ぐためです。

「X」染色体は必ず母親から受け継ぐ
「X」染色体は必ず母親から受け継ぐ

性染色体の組み合わせは、男性はXY、女性はXXです。
男性は、Y染色体を父親から、X染色体を母親から、それぞれ受け継ぎます。
つまり、「DHT」への感受性に関わる遺伝子は、母親から受け継ぐのです。

そして、母親が持つ2本のX染色体のうち、どちらが子に受け継がれるかは50%の確率です。
2つのX染色体の1つは薄毛になる遺伝子を持つもの(祖父由来)、もう1本は薄毛になる遺伝子を持たないもの(祖母由来)である場合は、兄弟であっても、兄は薄毛になり、弟はならないということも起こります。

しかし、もし母方の祖母の父親(曽祖父)もAGAであったなら、祖母自身も保因者である可能性があります。その場合、母親は祖父からだけでなく、祖母(曽祖父)からも薄毛になる遺伝子を受け取っているかもしれません。
つまり、母親が2つのX染色体の両方に薄毛になる遺伝子を持っていることになり、その場合は子供(男性)がAGAになる確率はさらに上がります。約90%とする説もあります。

とは言え、AGAは多因子疾患であり、主要因子の一つはX染色体上のAR遺伝子ですが、他の遺伝子も関与します。
また、遺伝だけではなく、喫煙や過度の飲酒、睡眠不足、ストレス、栄養不足なども要因となります。

早目のAGA外来受診も検討を

AGAは強力に脱毛を促進する疾患ですので、気になりはじめてから短期間で薄毛になる可能性があります。

主な治療薬には、
・フィナステリド(「DHT」生成を抑制)
・デュタステリド(より強力に「DHT」を抑制)
・ミノキシジル(血流改善・発毛促進)
…などがあります。

有効な治療法が確立されていますので、早目にAGA外来の受診を検討されるのも選択肢の1つになります。

※この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

政治部・社会部・報道番組を20年以上渡り歩いた編集長に加え、社会部10年以上、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ部長、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。

  • 1
  • 2
関連記事
【よく一緒に読まれている記事】
抜け毛が増えてきた…なら首・肩・頭皮をほぐしてみて!毛髪診断士指導講師が勧める「すき間時間」で頭皮環境を改善するマッサージ法
抜け毛が増えてきた…なら首・肩・頭皮をほぐしてみて!毛髪診断士指導講師が勧める「すき間時間」で頭皮環境を改善するマッサージ法
プライムオンライン編集部の他の記事
【台風情報】非常に強い台風26号、大東島地方に接近 1時間に約15キロの速さで東北東へ 日本の南を東北東へ進む見込み 気象庁
【台風情報】非常に強い台風26号、大東島地方に接近 1時間に約15キロの速さで東北東へ 日本の南を東北東へ進む見込み 気象庁
社会
脚本家の倉本聰さん(91)死去 ドラマ「北の国から」など 多臓器不全のため
脚本家の倉本聰さん(91)死去 ドラマ「北の国から」など 多臓器不全のため
社会
JR山手線は運転再開 新宿駅での人身事故の影響で内・外回り電車で一時運転見合わせ
JR山手線は運転再開 新宿駅での人身事故の影響で内・外回り電車で一時運転見合わせ
社会
JR山手線で運転見合わせ 新宿駅での人身事故の影響 運転再開は16時10分頃見込み
JR山手線で運転見合わせ 新宿駅での人身事故の影響 運転再開は16時10分頃見込み
社会
一覧ページへ
×