クライマックスシリーズ進出へ2位を死守したいロッテは、リーグ優勝を決めたソフトバンクに手痛い逆転負け。西武に同率で2位に並ばれた。

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ロッテは初回、チャンスで4番に起用されて3試合目の清田育宏(34)。

「追い込まれていたが、うまく対応できた。一つも落とせないので絶対に勝ちたい」とプロ11年目のベテランが2試合連続となる7号2ランをレフトスタンドにたたき込み、先制点を奪う。

3点をリードした5回のロッテの攻撃。
中村奨吾(28)、清田育宏(34)とソフトバンク先発のバンテンハークが投げた落差のあるナックルカーブで連続三振に。
2アウトとなったところで、審判団はライト方向からの西日でボールが見づらいと判断し、午後3時半過ぎに試合を中断。スタジアムでは「強い日差しで視界が遮られているため、試合が一時中断しております」とのアナウンスが流れた。

10月31日の楽天戦でも西日で試合が中断され、前回はその直後にチームの逆転劇が始まったが、この日は相手に流れが傾く形となった。14分後に試合再開されるも、打席に立った菅野剛士(27)はセカンドゴロに倒れた。

この中断が影響したのか、5回まで無失点で切り抜けてきた先発の石川歩(32)が直後の6回につかまる。
2アウト1・2塁から明石健志(34)に右中間への2点タイムリー2ベースを許すと、「粘って投げられていたので、あの1球に悔いが残ります」と続く栗原陵矢(24)には同点タイムリーを浴び、降板。2番手の唐川侑己(31)を投入する。

しかし、唐川も踏ん張れず、松田宣浩(37)に投じたカーブを捉えられ、勝ち越しタイムリー。そのまま逃げ切られた。

手痛い逆転負けを喫したロッテ、3位・西武が日本ハムに勝ったため、ロッテと西武は115試合を終えて57勝55敗3分けと同率2位で並んだ。同率で終われば直接対決で負け越している西武がクライマックスシリーズに進出となり、残り5試合は1試合も落とせない戦いが続く。

【11月3日プロ野球結果】
中日7-5DeNA
阪神1-4ヤクルト
広島2-2巨人
西武5-4日本ハム
ロッテ3-4ソフトバンク
オリックス6-3楽天

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。