乳幼児が感染すると重症化の恐れがある「RSウイルス」の予防に向け、妊婦を対象としたワクチンが4月から原則無料の定期接種になった。これまで約3万円の自己負担が必要だったが、公費負担により原則無料となったことで、接種を希望する妊婦が急増している。

乳児の重症化招くRSウイルス

RSウイルス感染症は、鼻水や発熱など風邪に似た症状を引き起こす呼吸器の疾患だ。

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乳児が感染すると、気管支炎や肺炎などを引き起こし重症化することがあり、喘息につながるリスクも指摘されている。RSウイルスの感染力は非常に強く、乳児の多くが感染している。

産婦人科 いきめの杜クリニックの卜部浩俊院長は、その感染力の強さについて「生後6カ月未満の乳児が感染する確率は50%で、2歳までにはほぼ100%が感染する」と警鐘を鳴らす。

 費用無料化で接種率が向上

RSウイルスの感染を防ぐ有効な手段として、妊婦向けのワクチンがあるが、これまで接種には約3万円の費用がかかっていた。しかし、4月からワクチン接種の公費負担が始まり、宮崎県内でも全ての自治体で無料となった。

接種環境の変化に対し、ある妊婦は「費用の面で接種しやすくなった。赤ちゃんにとっても非常に良いことだと思う」と話す。
いきめの杜クリニックでも、無料化に伴い接種を希望する人が増加しているという。

産婦人科いきめの杜クリニック 卜部浩俊院長:
(接種率は)9割以上。今回無料化することになり、お母さんたちは積極的に打っている。

母体から胎児へ免疫を継承

このワクチンは、妊娠28週から36週までの期間に1回接種する。母体で作られた抗体を、胎内の赤ちゃんに引き継ぐ仕組みだ。

厚生労働省によると、ワクチンの安全性は確認されているものの、接種部位の痛みや腫れ、頭痛などの副反応が生じる場合があるという。まずはかかりつけの産婦人科医に相談を。

(テレビ宮崎)

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