アメリカがホルムズ海峡の逆封鎖を開始するなど緊張状態が続いている中東情勢。静岡県富士市に住むイラン出身の男性も先行きが見通せない現状に不安を隠せません。

富士市に住むイラン出身のファラマンド・フィルズさん(56)。

数年前に日本国籍を取得し、現在は塗装会社で働いていますが、母国への思いが消えることはありません。

首都テヘランでは今も82歳になる母・タヘレさんや兄が暮らしています。

ファラマンド・フィルズさん(イラン出身):
本当に死んでいるのか生きているのか全然わからず、心配で不安で夜は眠れなくて、(攻撃開始から)3週間経ったら、20秒くらい電話が来た。「大丈夫だよ」って。結構、どこに行っても聞かれる。「どこの出身?」と。イラン出身と言うと、「家族は大丈夫ですか?」とみんなやさしく聞いてくれて心配してくれるので、結構(自分のもとへ)電話が来ている

2025年9月に脳梗塞で倒れた母。

介護をしてくれていたヘルパーも戦争に駆り出されてしまい心配が募りますが、電話をかけても通じない毎日です。

ファラマンド・フィルズさん(イラン出身):
こちらは鳴っているけれど向こうは全然気づいていない。気づいていないというか、向こうが鳴らない。(母は)あまり自分のことができないので、人の助けがないと生きていけない

本来なら今すぐにでも会いに行きたいところですが、外務省がイランへの渡航中止を呼びかける現在はそれも叶いません。

フィルズさんが日本に移り住んだ理由。

それは絶えることのない紛争を間近で目にしてきたひとりとして、安全な国を探し求めたからです。

ファラマンド・フィルズさん(イラン出身):
アジアのいろいろなところへ行き、韓国にも行って、日本へ来たら日本が安全かなと思った。やはり戦争のないところ、安全なところを探していたので、それで(日本に)残った

それだけに、今の願いはただ1つです。

ファラマンド・フィルズさん(イラン出身):
戦争は人が死ぬだけ。戦争をやめてもらいたい。戦争が始まる前に話し合えばこうならなかった。戦争が終わらないと全世界がダメになってしまう。景気も悪くなってしまう

フィルズさんはきょうも遠く離れた日本の地から、母国・イランの平和を祈り続けています。

テレビ静岡
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