京都府南丹市の山林で、行方不明となっていた安達結希さん(11)の遺体が発見されてから一夜明けた4月15日、警察は死体遺棄の容疑で安達さんの自宅に家宅捜索に入りました。

安達さんが行方不明になったのは3月23日。それから3週間が過ぎました。

遺体が見つかったのは、安達さんが通う小学校から約2キロ離れた山林で、あおむけで倒れた状態で発見されました。埋められた形跡はなく、落ち葉などもかかっていなかったといいます。

警察によると、安達さんが亡くなったのは3月下旬ごろとみられ、死因は不詳。明らかな刺し傷など、大きな外傷は確認されなかったということです。

4月14日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」は神奈川県警・元捜査一課長の鳴海達之さんとともに遺体が見つかった現場を取材しました。

まず鳴海さんはこの場所の特異性をこう指摘しました。

【神奈川県警・元捜査一課長 鳴海達之さん】「土地勘があって地理に詳しくなければ、ここには入らないと思う。

よほどここの土地をよく知ってる者が、遺体を置いたのだろう。

明らかに土地勘のある第三者が介在している可能性が大ですから、事件として捜査すべきだし、していると思う」

■安達さんの自宅に家宅捜索 死体遺棄の容疑

さらに鳴海さんが注目したのは、遺体発見当時の安達さんの”足元”でした。

【神奈川県警・元捜査一課長 鳴海達之さん】「どうやってそこまで来たのか。はだしで来たのなら靴下にそれだけ証跡がなければいけないですよね。

あるいは崖から落ちたのなら、登ったときに指とかに土が入ったりするわけですけど、そういった証跡がないのであれば、転落したことは考えにくいですし」

鳴海さんの”事件の可能性が高い”という読みどおり、15日午前7時過ぎ、警察車両が続々と集まり、死体遺棄容疑で安達さんの自宅の家宅捜索が始まりました。

■【謎1】なぜ通学カバンと靴がそれぞれ別の場所で発見されたのか

一方、鳴海さんが注目するのは、これまでに見つかっている安達さんの「通学カバン」と安達さんのものとみられる「靴」が発見された場所です。

3月29日、安達さんの親族が黄色い通学カバンを発見した峠道。街灯は一切なく、かなり歩きにくい場所です。

そこから直線距離で約5キロ離れた場所から、4月12日には安達さんが履いていたとみられる靴が見つかりました。

【記者リポート】「この奥はちょっと何かに捕まっても登るのは相当難しい場所。ましてや11歳の子供がと考えるとかなり険しい道ではあります」

それぞれ遺体発見現場から距離があるため、鳴海さんは「何者かが置いたとしか考えられない」と言います。

その目的について、鳴海さんはこう分析しました。

【神奈川県警・元捜査一課長 鳴海達之さん】「結希さんがここで通学カバンを置いて、どこかに向かったんだと、『偽装したかった』そういうふうに思いますね。

隠していた可能性もある。こうやって物をバラバラに置いていくっていうことは、やはり目的は警察の捜査をかく乱したいとか、捜査の目をこっちに向けたいとか、そういうことになるんですけど、結論として警察はそんなにかく乱されることはない」

足跡の有無は何を意味するのでしょうか。

元科捜研で法科学研究センター所長の雨宮正欣さんは、「靴が発見された場所と遺体発見現場周辺の”足跡”を調べることが捜査のポイントだ」と指摘します。

【法科学研究センター 雨宮正欣所長】「ご遺体の周りに靴の足跡があったとすれば、その場所で誰かがご遺体から、靴を脱がしたということ。全然足跡がなかったということになると、遺体だけそこに運んできたのかということになる」

■【謎2】遺体はいつからあったのか

さらに死体遺棄事件の捜査で重要になってくるのが、「遺体がいつからあったのか」です。地元の土地所有者はこう話します。

【周辺の土地の所有者】「(地元の人以外は)なかなか通らない。家族とも話したが、見慣れない車が入っていったりとかは、一切なかった。

私自身もこの土曜日に山菜採りをしていて、全く変化も感じなかったですし、においもなかったので」

遺体が発見される2日前の午後3時から4時ごろに近くを通った際、異変は感じなかったというのです。

先週金曜日、現場周辺を犬を連れて散歩したという近隣住民も証言しています。

【近隣住民】「朝9時半ごろから1時間ほどぐるーっと回って、色んなところに犬を連れて」

犬の反応についても「なかった何にも。においも何にもしないから、もっと早くから死体があったらにおいがするだろう」と語りました。

「異変などは感じなかった」という証言がある一方、鳴海さんは、行方不明になった当初から“遺体が発見された現場にいた”と話します。

【神奈川県警・元捜査一課長 鳴海達之さん】「私は行方不明になった当初から、ここにいたんだろうなと思います。

遺体の状況や、温度とか日照とか湿気とか、そういったものが腐敗の進行に関わるものですから、それが裏付けられれば」

一方、元科捜研の雨宮さんが重要だと考えるのは「胃の中身」です。

【法科学研究センター 雨宮正欣所長】「最後に食べた朝食の内容と同じであれば、朝食食べてすぐに亡くなったということが分かる。全然違うものが残っていたとすると、どこかで誰かが食べさせたとか」

死体遺棄の容疑での家宅捜索という新たな展開を迎えた今、警察はあらゆる可能性を視野に捜査を進めています。

安達さんの身に何があったのか、その真相の解明が待たれます。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年4月15日放送)

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