11歳の男子児童が行方不明となっている京都・南丹市で13日、子どもとみられる遺体が見つかりました。
遺体は、不明男児の洋服と似た「84」と書かれたトレーナーを着ていました。
14日午後3時過ぎ、子どもとみられる遺体が13日に発見された京都・南丹市の山林前では、現場に張られた規制線の前で花を手向け手を合わせる人の姿が。
献花に来た人:
自分自身、子どもを支援することをやっているので、以前かばんが見つかった時も現場を見に行ったりしたが…。
南丹市で11歳の安達結希さんの行方が分からなくなって、14日で22日。
市内で見つかった遺体は、安達さんと同じ「84」と書かれたトレーナ-を着ていたことが分かりました。
遺体の発見現場では、一夜が明けた14日も、警察による検証が行われています。
林道のタイヤの痕を調べているのか、捜査員がメジャーを使って測っている様子も見られました。
現場は小学校から南西に2kmほど離れた山林。
13日午後4時45分ごろ、捜索にあたっていた捜査員が、あお向けに倒れた状態の小柄な遺体を見つけました。
南丹市では、園部小学校に通う11歳の安達結希さんが3月23日から行方不明となっています。
遺体の身元は明らかになっていませんが、着用していたのは濃紺のフリースにベージュの長ズボン姿で、情報提供を呼びかけるチラシにある安達さんの姿と特徴が似ています。
また、靴下ははいていましたが、靴は履いていなかったといいます。
さらに14日、遺体について、新たな情報が。
広瀬修一キャスター:
ぐるっと山に囲まれています。あの奥、茂みの中でご遺体が見つかりました。離れた場所からは見づらい場所となっています。しかし、見つかったご遺体は隠されたような形跡がなかったということです。
京都府警によりますと、遺体は発見時、埋められた状態ではなく、落ち葉などもかかっていなかったといいます。
さらに、遺体はフリースの下に「84」という数字がプリントされたトレーナーを身に着けていました。
この「84」のプリントが、安達さんが当時着ていたものと一致していることなどから、警察は「安達さんが着ていたものと考えて矛盾はない」と説明しています。
死後1日や2日ではなく、相当の日数がたっているとみられる遺体。
発見された現場はどのような場所なのでしょうか。
近隣住民は「(Q.普段の人通り)いやいや全然ないですよ。静かで人通りも少ない場所」、「ここらの人しか知らない。まあ通らない、奥は突き当たりだし。(Q.子どもがいたのは)信じがたい。大人でも行かへん」と話します。
現場周辺には雑木林の合間に民家や田畑が点在。
子供はおろか、大人でも1人で行くような場所ではないといいます。
近隣住民:
畑、田んぼにトラクター乗っていく人がおっても、軽トラ乗っていく人がおっても、主婦が行くことはないし、まして子どもも行くことはない。
この場所から子どもとみられる遺体が発見されたことについて、元埼玉県警捜査1課の佐々木成三氏は、「第三者の関与は、日に日に捜査結果がわかってくると疑いが強くなった。(遺体の)靴下が汚れてないということが(仮に)明らかになった場合、その場所に1人で歩いて行った(可能性が)打ち消されるので、ご遺体が運ばれた可能性があると思う」と指摘しています。
取材班は、南丹市の中心部から遺体が発見された現場方面へと車で向かいました。
田んぼが広がる国道沿いの先の道を左に曲がったところが、遺体が発見された現場付近です。
この先には住宅が並んでいますが、その住宅の奥に規制線が張られています。
現場は、園部小学校から南西に約2km離れた山林です。
上空から見ると、田んぼに隣接した山林の雑木林に捜査車両が止められていて、捜索にあたる捜査員の姿が確認できます。
近隣住民:
田んぼ行く時だけや、そんな小さい子はこんなところ歩かない。(Q.子どもが歩いてたら不思議か)それは感じるわ。子どもが1人でこんなところ歩かない。
もし遺体が何者かによって遺棄されたのであれば、普段は人通りが少ない場所を狙ったのでしょうか。
実際に夜の現場を見てみると、周囲には街灯もなく、夜は真っ暗闇に包まれる場所です。
13日夜は、捜査車両が現場に向け慎重に進む様子も見られました。
現在は規制線が引かれ、入ることができない現場周辺の状況をくわしく見てみると、捜索が行われている山林に向けて、舗装されていない林道や田んぼ脇のあぜ道などがあることが分かります。
地元の住民によると、このあぜ道を伝って遺体の発見現場の近くまで車で近づくことができるといいます。
近隣住民:
田んぼがずっと10くらいあって、ぐるっと回れるようになっている。軽トラ1台くらいは通れる。(Q.行くのはどんな方か)田んぼの持ち主くらい。
一方で、この現場付近に国道を通って向かうと、住宅が立ち並ぶ地域を通り、山道に入ることになります。
周辺の土地の所有者:
(Q.地元の人以外は?)なかなか通らない。家族とも話したが、見慣れない車が入っていくとかは一切なかった。
取材を進めると、国道ルート以外にも遺体の発見現場周辺につながる、さまざまなルートがあることが分かりました。
細い道は住宅の横を通っていくような道になっていて、かなり人目につきやすいような通り道です。
国道を途中でそれぞれ迂回(うかい)して現場へとつながるルート、さらに市街地から抜け道を通り、国道の反対側から現場付近に向かうルートがあることも分かりました。
かなり細い道で、対向車が来るとすれ違うのが厳しいぐらいの幅の道でした。
一方、周辺の住民からは、遺体の発見現場について、気になる証言も得られました。
周辺の土地の所有者:
驚きしかない。私が仕事から帰ってきたのが(午後)5時半過ぎで、通った時にはもう規制線が張られていた。
こう話すのは、発見現場周辺の土地の所有者。
遺体が見つかる2日前に現場周辺を歩いた際には、異変は感じなかったというのです。
周辺の土地の所有者:
一応うちの場所なんですよ。私自体もこの土曜日にあそこに行って山菜採りとかしてて、土曜日の3時4時あたりで、まったく変化も感じなかったですし、臭いですね、とにかく、臭いもなかったので、まさかまさかという感じ。
さらに別の男性は、遺体が発見される当日の13日の午前中に犬の散歩で現場付近を通ったといいますが…。
近隣住民:
朝9時半ごろから1時間ほどぐるーっと回って、いろんな所に犬を連れて。(Q.朝は異常はなかったか)うん。その近くを通ってる、犬を連れて。(Q.犬の反応)なかった何にも。臭いも何もしないから、もっと早くからあったら臭いがするだろうけど。
やはり、異臭などは感じなかったと話します。
元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏は、「遺体の発見場所とランリュック、靴が発見された場所が点在している。これが線にならない。つまり1人で歩いたなら、これが線にならないといけない。安達さんが1人で歩いたなら、その証跡が何1つ残ってない。防犯カメラ、目撃情報がない、ましてや日中ですから行方不明になったのが。それが線にならないということは、やはり第三者の介在があって、今回の見つかったエリアの特徴点としては、車を使っている可能性は十分にあると思う」と指摘します。
近隣で遺体が発見されたことを受け、安達さんが通っている園部小学校は14日、臨時休校に。
市の教育委員会によりますと、安達さんは行方不明になった3月23日の4日前、19日の木曜日に普段通りに登校していたことが新たに分かりました。
14日午後3時過ぎ、13日に子どもとみられる遺体が発見された山林では、葉っぱや土の中を捜索するために使ったであろう長い棒を持っている捜索隊員が表に出てきました。
警察は、山中で見つかった遺体について司法解剖を行った結果、遺体は安達結希さん(11)だと判明したが死因は不詳だという。