京都府南丹市で小学6年生の安達結希さん(11)が行方不明となってから3週間。のべおよそ1000人が投じられた捜索は、きのう=13日、突如として急展開を迎えた。小学校から南西に2キロほど離れた山林で、子供とみられる遺体が発見されたのだ。遺体が見つかった山の所有者は「よっぽど土地勘を持っている人間じゃないとなかなか入るような場所ではない」と語る。一体、何があったのだろうか。緊迫の一日の動きをまとめる。

■捜索は急展開、山林で発見された遺体

きのう=13日午後9時20分ごろ、規制線が張られた現場から一台の警察車両が静かに走り出した。

【秦令欧奈アナウンサー】「いま大きな警察車両が1台規制の外に向かって走り出しています」

行方不明となっている園部小学校の児童、安達結希さんの3週間に及んだ捜索が、大きく動いた。

「前方の座席に警察官が2人、後ろにはブルーシートのようなものも確認できます」

このおよそ4時間半前、きのう午後4時45分ごろ、小学校から南西に2キロほど離れた山林で、あおむけに倒れた小柄な遺体が発見された。子供の遺体だとみられている。警察によると、遺体は死後相当の日数が経過しており、濃紺のフリースにベージュの長ズボンを身に着け、靴ははいていなかったという。

身元はまだ明らかになっていないが、遺体が着ていたトレーナーは、安達さんが行方不明当時に着ていたものと同じデザインだった。また、情報提供を呼びかけるチラシに記載された服装とも特徴が似ており、警察は遺体が安達さんである可能性もあるとみて捜査を進めている。

■「こんなとこで…」物々しい雰囲気に包まれた現場

きのう=13日夜、遺体発見現場の周辺は、物々しい雰囲気に包まれた。

「奥にブルーシートがみられその奥は草木が生い茂っているようにみられます」

午後7時半ごろには、キャップにマスク、手袋のようなものを付けた捜査員の姿が確認された。

「いま、入っていきました鑑識が1人、ブルーシートの奥に入っていきました」

「現場では捜査員でしょうか山を上っている光が見えます」

暗闇の中、多くの捜査員の姿とライトの光が交錯し、緊迫した状況が続いた。そして午後9時20分ごろ、現場を出発した警察車両は、そのおよそ10分後に南丹警察署に到着。到着後、車は捜査員によってブルーシートで覆われた。

関西テレビの取材に応じた地元住民は、驚きを隠せない様子だった。

「午後5時くらいかな規制が入ったのが。そこから先は入れなくて遠くから見て『何かな』っていう感じしか見てなかった。びっくりですね、こんなとこで…って」

普段、人通りはある場所なのかという問いには、「いやいや全然ないですね」と首を横に振った。

■「土地勘がないと入れない」山の所有者が語る現場

遺体が見つかった山の所有者は、現場についてこう語る。

「よっぽど土地勘っていうか何かを持っている人間じゃないとなかなか入るような場所ではない」

さらに、所有者自身もこの前の土曜日に山菜採りなどで山に入っていたが、何も異変は感じなかったという。

「私自体もこの土曜日に山菜取りとかをしていて全く変化も感じなかったですし。においがしたとかいうのも、一切ないので、土曜日私が行った時にはなかったと思いたいんですけどね」

なぜ、普段は人が立ち入らないような場所に遺体があったのか。謎は深まるばかりだ。

■不安広がる地域、小学校は臨時休校に

一夜明け、遺体発見現場付近では、朝から再び捜査員が山に入っていく姿が見られた。

「京都府警の警察官たちが遺体が見つかったとみられるブルーシートが張られたところへ向かっていきます」

警察はけさから司法解剖をおこない、身元の確認を急いでいる。

一方、安達さんが通う園部小学校では、静かな朝を迎えた。

「いま午前8時過ぎ、登校時間となりましたが児童の姿は見当たらずこのように学校は閑散としています」

学校はきょう、児童の心の安定を最優先に考え、臨時休校とすることを決めた。小学校に通う児童の保護者は、学校からの連絡を見せ、「(学校は臨時休校)そうです」と話した。そして、地域に広がる不安を口にする。

「(子供は)今は学校行くのも集団登校で行っているから、まわりが最大限気をつけていくとしかしょうがない。帰りは迎えに行くんでね」

なぜ山中に遺体があったのか。警察は司法解剖で身元の特定を急ぐとともに、事件と事故の両面で捜査を進めている。

(関西テレビ「newsランナー」2026年4月14日放送)

関西テレビ
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