1993年に岡山市が友好の証として、姉妹都市のアメリカ・サンノゼ市に贈った桃太郎像が、2025年に盗難被害にあったことがわかった。

この「悲しいニュース」を「温かいニュース」で塗り替えようと、国際的な活躍を夢見る岡山市の中学生が立ち上がった。

◆「盗まれたと聞き悲しいニュースだと思った」中学生が起こしたある行動…

「友好の証を肌で触れて感じたので、帰国して盗まれたと聞き悲しいニュースだと思った」

岡山市の岡山大学附属中学校2年、松島行治さん(13)。

松島さんは2025年10月、アメリカ西部にある岡山市の姉妹都市、サンノゼ市に設置されたブロンズ製の桃太郎像が盗難の被害に遭ったことを知り、ある行動を起こした。

盗難被害の現場
盗難被害の現場
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桃太郎像は岡山市が1993年に贈ったもので、友好の証として長年、サンノゼ市民に親しまれたが、何者かによって台座から切断され、持ち去られた。

将来、弁護士として国際的に活躍することを夢見る松島さん。「現地で文化を感じたら自分にどういう影響が出るか気になった」のがきっかけで、岡山市や市の国際交流協議会の事業に応募、盗難に遭う前の2025年夏、市内の7人の中学生と一緒にサンノゼ市を訪問していた。

サンノゼ市を訪問た松島さん
サンノゼ市を訪問た松島さん

◆岡山市と米・サンノゼ市は2027年に姉妹都市提携70年の節目

岡山市とサンノゼ市は姉妹都市になって2027年で70年。現地と同じ桃太郎像はJR岡山駅前に設置されていて、それはサンノゼ市民にも知られているという。

松島さんは「ホームステイのホストファミリーに聞くと、岡山市にも同じ桃太郎像があるのを現地の人も知っていて、岡山の人が定期的にサンノゼを訪れているので交流が深く、岡山もいい場所だと考えていた。現地の人が岡山市との交流を大切に思っているかを確認する機会になった」と語る。

岡山市とサンノゼ市は姉妹都市
岡山市とサンノゼ市は姉妹都市

◆”友好の証”桃太郎像再建を…中学生がクラウドファンディング提案

そうした中、発生した盗難事件。

松島さんは訪問した仲間と共に、桃太郎像の再建を支援しようと立ち上がった。岡山市に対してインターネットで資金を集めるクラウドファンディングの提案を行ったのだ。

なぜ、中学生の松島さんは行動を起こしたのか。

「桃太郎像の再建を通じて、一層、絆が深まり、両市の関係が深まったらいい」

クラウドファンディングのページ
クラウドファンディングのページ

こうした行動の背景には、緊迫化する世界情勢により平和が脅かされることへの不安もある。

松島行治さんの思いは…。

「平和になるにはそれぞれの共通点を見出す。サンノゼ市と岡山市の場合だと同じ桃太郎像がある。友好の証を築いてもいい、私たちが実際に行くとか、人と人のつながりを持つのは大切」

松島行治さん
松島行治さん

◆300万円を目標に資金集め…資金が集まれば”12月に再建”

300万円を目標に3月下旬にスタートしたクラウドファンディング。岡山市などが6月12日まで支援を呼びかけていて、資金が集まれば2026年12月に再建したいとしている。

松島さんは岡山放送のインタビューに対し、「岡山市とサンノゼ市の友好の証が盗まれた悲しいニュースだが、皆さんの支援で温かいニュースに塗り替えたいのでぜひ支援をお願いします」と、理解と支援を呼びかけた。


国際的な活躍を夢見る中学生が始めた活動。今後、社会でどのように広がっていくのかに注目だ。


(岡山放送)

松島行治さんの思い
松島行治さんの思い
岡山放送
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