北海道有数の観光地・函館で歴史的建造物がリニューアル。

「古くて、新しい函館」がつぎつぎと誕生している。

「オープン10分前ですが店の前には多くの人が列を作っています」(阿部空知記者)

4月10日オープンした「白い恋人Hakodate Bay Museum」。

建物は117年前につくられた、海産物を扱う商店だった。

和洋折衷様式で外観はそのまま維持して改装している。

限定商品として「ラング・ド・パイ」が人気を呼んでいた。

「限定商品があるというので食べたいと。ホテルチェックアウトして並んだ」(江別市からの観光客)

白い恋人Hakodate Bay Museum
白い恋人Hakodate Bay Museum
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構想から約2年かかったというこの店は改装費を「非公表」としている。

「函館の歴史をちゃんと紡いでいる建物に魅力を感じて、私たちがゼロからだと作れない魅力が建物そのものにある」

「そこをしっかり生かすお店をつくっていきたいなと」(いずれもISHIYA 藤田美穂さん)

「白い恋人Hakodate Bay Museum」内の様子
「白い恋人Hakodate Bay Museum」内の様子

これは106年前につくられた建物。

かつては「海産商組合」の事務所として地域の経済を支えてきた。

「中に入ってみますと目の前に重厚感のある階段があり歴史を感じさせる建物になっています」(阿部空知記者)

建物はホテルなどの複合施設「T9 HAKODATE」として4月22日にオープンする。

ホテルには建築当時の図面をデザインした部屋など、それぞれコンセプトの異なる5室が用意された。

「(函館は)素晴らしい伝統的建築物が放置されている。宝の山に見える感じがします」(T9 HAKODATE 安達健オーナー)

建設当時の図面をデザインした部屋も
建設当時の図面をデザインした部屋も

金森赤レンガ倉庫などがある西部地区には歴史的な建物のリニューアルが相次いでいる。

この3年ほどで開業は約10件を数える。

市が認定している歴史的建造物124棟のうち、空き家は4月1日時点で23棟まで減っている。

進む歴史的建造物のリニューアル
進む歴史的建造物のリニューアル

「コクのあるスープに麺がしっかり絡んですごくおいしいです」(阿部空知記者)

北海道産小麦を使ったこだわりの麺に函館産の真昆布などからダシをとった函館名物の塩ラーメン。

北海道産のいくらとホタテや、サーモンをふんだんにのせた海鮮丼。

函館名物を堪能できるこの店は築90年ほどの建物を改装している。

以前はスーツなどを仕立てる「山崎洋服店」だったが、2025年ラーメンと海鮮丼を提供する「ヤマザキ洋服店」としてオープンした。

「当時スーツの生地とか製品を置いていた棚がまだ残っていて、何か新しいものにつくり変えるのは違うなと自分たちの中で引っかかった」

「どうせだったら『山崎洋服店』という名前をそのまま使ってみようと」(いずれもヤマザキ洋服店 小原伸哉さん)

「ヤマザキ洋服店」の塩ラーメン
「ヤマザキ洋服店」の塩ラーメン

この日は客の8割ほどが観光客だった。

「来ただけの価値はあります。すごくおいしい」(静岡県から来た客)

「日本に来て大体1年ぐらい。ずっとラーメンを食べまして、これは最高です、本当に最高です」(台湾から来た客)

改装費に600万円ほどかかったが、その多くが古い建物を利用するためのコストだった。

しかし、歴史的な建物に店を構えることは単に「営業する」ということ以上の意味を持っていたようだ。

「函館の街の歴史を知ってもらって私たちも一つでも多くちょっと知ってもらえるように説明をして、お客さんに観光して楽しんでいただくというのが店のコンセプトというか、使命にできた」(ヤマザキ洋服店 小原さん)

ラーメンを食べたお客さんは
ラーメンを食べたお客さんは

函館で歴史的建造物のリニューアルが相次いでいる背景とは…

「(観光客は)その場所にある固有のストーリーだとか、『その場所だ』みたいな経験、体験をしたい」

「函館の西部地区のような歴史的、文化的なものがしっかり残っている所にみんな行って体験したい」(いずれも函館大学 高橋和将 地域連携センター長)

「古くて、新しい函館」が街のさまざまな場所で誕生している。

「古くて、新しい函館」の景色
「古くて、新しい函館」の景色
北海道文化放送
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