「家族4人で過ごせる幸せな時間はずっと続くものと思っていました。本当に、どうしてこうなってしまったのか」
沖縄県の辺野古沖で修学旅行の高校生たちを乗せた船2隻が転覆した事故。
娘を亡くした父親が投稿サイト「note」に悲痛な胸の内を綴り、学校の安全対策に疑問を投げかけています。
■本当に、どうしてこうなってしまったのか
【父親の「note」より】「初めて会った取引先の人にも2人の娘の自慢をしてしまうくらい、明るく、優しく、聡明な子でした」
「家族4人で過ごせる幸せな時間はずっと続くものと思っていました。本当に、どうしてこうなってしまったのか」
愛する娘を突如失った胸の内をインターネットの投稿サイトに綴ったのは、先月16日、名護市辺野古沖で修学旅行中に船が転覆し死亡した同志社国際高校2年の武石知華さん(当時17歳)の父親です。
■念願だったハーバード大学のサマースクールにも参加
転覆した2隻の船には、知華さんら生徒18人を含むあわせて21人が乗船。知華さんと、別の船に乗っていた船長の金井創さん(71)の2人が死亡しました。
3歳から11歳までインドネシアのインターナショナルスクールにに通い、英語が堪能だったという知華さん。
念願だったハーバード大学のサマースクールに参加し、卒業後は、アメリカの大学を中心に進学も考えていたといいます。
しかし、それは事故により叶わない夢となってしまいました。
■「お友達と綺麗な珊瑚礁を見る方が楽しそうじゃん」
事故当時、現場周辺では波浪注意報が発表されていましたが、学校側は出航の判断は船長に任せたとしています。
さらに生徒を乗せた船は、遊覧船ではなく、普天間飛行場の辺野古移設に反対する団体の「抗議船」でした。
知華さんは、修学旅行のコース選択で辺野古を選んだ理由を家族にこう話していたといいます。
【「note」に父親が綴った知華さんの言葉より】「美ら海水族館に行きたいんだけど、美術館で怖い絵を見るよりかは、お友達と綺麗な珊瑚礁を見る方が楽しそうじゃん」
■知華さんが乗る船が「抗議船」だと知らされなかった
事故が起きるまで、知華さんが乗る船が「抗議船」だと知らなかったという父親。
「特定の政治的立場に偏った、あるいはそう誤解されかねない活動を教師主導で行うことは、教育基本法の理念に反する問題」だと綴り、学校側の危機意識の欠落も指摘します。
【父親の「note」より】「事前の安全、認可、保険の確認を行わず、現地での引率放棄をよしとしたその感覚には言葉を失います」
文部科学省は同志社国際高校の安全対策に不備があったとして、校外活動における安全確保の徹底を求めています。
■同志社国際は「直ちに情報開示を」とジャーナリスト安藤優子氏
ジャーナリストの安藤優子氏は「わからないことが多すぎるということが根底にある」と、知華さんの父親の心情をおもんばかりました。
その上で安藤氏は「生徒が乗った船が抗議船であることを保護者が知っていたら、自分の子供をそういう状況に置かなくてもすんだという非常に無念な思いがあると思う。学校側も、抗議船の運営側も知っていること、やったことを直ちに情報開示すべき」だと指摘しました。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月8日放送)