「3月末ごろから鼻水、くしゃみ。シラカバの花粉症です」
「目がかゆくて鼻水が出て、頭痛までするので大変です」(いずれも北海道民)
例年より早い春の訪れ。
花粉症の症状に悩まされる人も増えている。
しかし、2026年は異変が。
つらい花粉症―今年は札幌で“スギ花粉”の症状も
「私はスギやカモガヤの花粉症です。3月くらいから鼻がムズムズして、最近はマスクがないとムズムズする」(北海道民)
札幌ではあまり聞かない、スギ花粉症の症状が出ている人がいるようだ。
札幌市内でスギ花粉が飛んでいるのだろうか。

北海道立衛生研究所が観測している花粉の飛散データを見てみると、3月15日ごろからハンノキとスギの花粉が飛散している。
30日にはスギ花粉が極めて多かったのがわかる。

「3月最終週から飛び始め、30日に多い数が飛んだ。『極めて多い』という言葉は環境省で定めた表現だが、札幌市でスギ花粉が極めて多い数値に達するのは珍しい状況」(北海道立衛生研究所 平島洸基さん)
北海道でスギが多く分布するのは南部の一部と言われている。
札幌にスギの木はあるのだろうか。

札幌のスギ花粉はどこから?
「札幌市の円山公園と円山動物園を結ぶ木道です。両サイドには幹の太いスギが何本も植えられています」(吉井 庸二気象予報士)
「この樹齢は120年から130年くらい」(円山公園管理事務所 金本佳久所長)
そもそも、なぜここにスギ林があるのだろうか。

その歴史は開拓時代にまでさかのぼる。
「円山公園には札幌の開拓の歴史の中で、北海道に適合する樹木を試験する『円山養樹園』という施設があった。いろいろな種類の樹木を試験栽培した。そのひとつが、このスギ林」(金本所長)
今から約130年前、北海道の自然に適した樹木を調べるためスギが植林された。
その花粉が現在も飛散しているのだ。
「このスギは札幌の気候に適合して生き残った、貴重で歴史的な意味を持つ樹木」(金本所長)
このあと、スギ花粉はいつごろまで飛び続けるのだろうか。
「スギ花粉は飛散期間が短く、数日間で終わる傾向がある。2026年もその傾向と見込んでいる。これをピークに収まるのではないか」(平島さん)

今後はシラカバ花粉も―有効な対策とは
しかし、スギ花粉のピークが過ぎると、多くの北海道民を悩ませるシラカバ花粉の季節がやってくる。
例年、飛散が始まるのは4月下旬から。
過去30年にわたってシラカバ花粉の観測を続けている白崎英明医師によると、2026年の傾向は。
「2025年はかなり少ない飛散だった。それより多く飛ぶ予想だが、過去30年の平均と同じくらいの予想」(北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック 白崎英明院長)

マスクなどでしっかりと対策することが重要だが、こんなことも。
「ビタミンDを多く取るとアレルギー体質が改善され発症しづらくなるという論文がたくさんある。ビタミンDを多く含む食品はベニザケ。食卓にサケを並べるのは有効だと思う」(白崎院長)
このほか、規則正しい生活を送ることで自律神経を整えることも有効だという。
早めの対策を心がけ、症状がひどい場合には病院を受診するのがよいだろう。
