愛知県の豊川用水の深刻な水不足を受け、県は2つのルートから支援を受けることになりました。過去に例の少ない“異例の要請”により、危機を乗り切る構えです。
■渇水での仕様は初…「幸田蒲郡線」で導水へ
27日も、ダムの底のひび割れた地面がむき出しとなっている新城市の宇連ダム。
枯渇状態が3月17日から続き、この宇連ダムを最大の水源とする豊川用水では、全体の貯水率も7.1%に。豊橋市内では、27日朝も節水を呼びかけました。
危機的な水不足が解消しない中、27日午後に開かれたのは、緊急の渇水協議会です。この会議の場で、東三河地方への支援が決まりました。
中部地方整備局豊橋河川事務所の副所長:
「『幸田蒲郡線』の緊急使用について要請しております。応急的に水道水を融通する」
幸田町と蒲郡市につながる連絡管「幸田蒲郡線」を使い、幸田浄水場から取り込んだ矢作川水系の水を、東三河地域へ供給することが決定しました。
幸田蒲郡線は元々、事故や災害時のために作られた連絡管で、渇水で使われるのは今回が初めてです。
■愛知が静岡に“異例の要請”
さらに、静岡県庁では愛知県の副知事が…。
愛知県の江口幸雄副知事:
「同様に渇水対策に苦労してみえる静岡県さんに対し、協力要請せざるを得ない状況になってまいりました」
愛知県は、静岡県に対して天竜川水系の佐久間ダムからの緊急導水を要請。静岡県との取り決めでは、夏の期間が導水の対象で、期間外の緊急導水は1985年以来ありません。
さらに現在、天竜川水系でも節水が呼びかけられる中での“異例の要請”。このSOSに対して示された静岡県側の回答は…。
中部地方整備局河川部の部長:
「静岡県・天竜川におきましては節水をしている厳しい状況の中で、ご協力を頂いた」
佐久間ダムからの緊急導水は3月31日から実施。2つの水源からの異例の支援が決まり、豊川用水では「温存」を図る狙いですが、まだ節水の状態は続くということです。