3月25日、塩釜港で宮城海上保安部の巡視船から燃料の重油が漏れ出しました。周辺にはワカメの養殖施設があり、1000トン近くのワカメが廃棄処分になる可能性もあるということです。
「漁場にいって施設の確認と、ワカメ・メカブの確認をお願いします」
被害の確認を行ったのは、塩釜市漁業協同組合に所属するワカメの養殖を行う漁師およそ20人です。
漁師たちは4艘の船で、釜の渕漁港周辺や寒風沢島、七ヶ浜など、およそ20の養殖施設の確認を行いました。
漁師
「揚げたら油出てきましたね、油付いてますね」
Q.臭いは?
「臭ってます、重油の臭いですよね」
塩釜市漁協 櫻井悟組合長
「収穫に一番良い時に、こういう事故を起こしたので、漁業者としてはかなりの打撃」
重油は、25日午前5時50分ごろ、塩釜港に係留されていた、宮城海上保安部の巡視船「ざおう」から漏れ出たものです。
現在、油の流出は止まっていますが、重油およそ1キロリットル以上が、塩釜港を中心に直径6キロの範囲に広がったと見られています。
宮城海上保安部は巡視船の周辺に加え、貞山堀にも重油が流れこんでいるとして、オイルフェンスを設置するなど対応にあたっています。
塩釜市漁協によりますと、養殖ワカメは4月が本格的な収穫シーズンとなるため、油の付着が今後も続いた場合、1000トン近くのワカメが廃棄になる可能性もあるということです。
塩釜市漁協 櫻井悟組合長
「震災の時よりも今回の方が被害が大きい。希望は捨てたくないが、3月30日でどう判断するか、漁業者と話をして決めたい」
また、七ヶ浜町の漁港でも油が確認されたことから、ノリの収穫を取りやめているということで、さらなる被害拡大が懸念されます。