先行きの見通せないイラン情勢の影響です。
ガソリン価格は政府の補助金によって一旦は落ち着きましたが、原油高は、物価高騰にも拍車をかけると予想され、すでに食材費の高騰に悩まされる「まちの弁当店」はさらなる苦境に立たされています。
石油情報センターが3月25日に発表した3月23日時点のレギュラーガソリンの価格。
全国平均では先週から13.1円下がり177.7円。
山陰両県でも鳥取県で178.3円、島根県で178.7円と、過去最高を更新した先週から大幅な値下げとなりました。
政府が石油元売り各社に支給した補助金の効果が早速あらわれた形で、石油情報センターは「来週も値下がりし、170円に近い価格になる」との見通しを示しています。
ガソリン価格の引き下げに松江市内の弁当店は。
うまえもん・畠山正寿さん:
安心でしかないですね。この1週間2週間で落ち着いてきたので、良かったなとは思ってはいます。
車で配達する弁当が売り上げの半分を占めるだけに、一旦は安堵しています。
しかし…。
うまえもん・畠山正寿さん:
卵はとても上がってますね。食用油も仕入れ価格で1.5倍ぐらいにはなってます。
Q.上がってない食材はない?
うまえもん・畠山正寿さん:
上がってない食材はないです。
目下、直面する問題は食材費の高騰です。
近年の円安や原材料高の影響で、弁当に使う食材のほぼ全ての仕入れ値がここ1、2年で大幅に上昇。
特に値上がりしているのが。
うまえもん・畠山正寿さん:
特に鶏もも肉の値上がりは大変です。約2倍に上がってます。
ブラジルからの輸入鶏肉を使っていますが、世界的に需要が増える中、円安も重なって大幅に値上がりしているといいます。
こうした物価高を背景に、中小の弁当店は経営の危機にさらされています。
民間の調査会社・帝国データバンクによると、2025年の弁当店倒産件数は55件に上り、2年連続で過去最多を更新。
個人経営の弁当店も含めると実際はもっと多くの店が閉業したとみられ、燃料や原材料などの高騰によるコスト増がその主な原因としています。
そして、ここにきてのイラン情勢の緊迫化。
戦闘終結の不透明感は強く、このまま原油高騰が続けば「とどめを刺されかねない」と悲鳴を上げています。
うまえもん・畠山正寿さん:
ライバル店だった弁当店が何件もなくなっている中で、なんとか細々とさせてもらってますけど。できるだけ早く沈静化してもらっていろんな物の値段が落ち着いてほしいと思っている。
先行きの見通せないイラン情勢。
その影響は「まちの弁当店」の足元にも及んでいます。