鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
みなさん、先月放送したアストラムラインを手掛けたデザイン会社、GKデザイン総研広島を覚えているでしょうか?GKイズムとでも言いましょうか、そのスピリットは全国へと広まっています。
それでは……出発進行!

【野川アナ】
「さあ、今回は広島を飛び出しまして、京都市にやってきております。私がいるのが、叡山電鉄の修学院車庫です。こちらにあの、GKデザイン総研広島の手がけた車両がいるということで、今日はお邪魔している次第です」

叡山電鉄は京都市左京区の出町柳駅を起点に、比叡山方面へのアクセスを担う叡山本線と鞍馬方面へ向かう鞍馬線の全長14.4キロ、2つの路線を運行しています。
市原~二ノ瀬間の『もみじのトンネル』は絶景の紅葉スポットとして全国にも知られ、展望列車『きらら』の大きな窓からは移り変わる景色が堪能できます。

GKデザイン総研広島が手がけた叡山電鉄の車両は、その名も『ひえい』です。

【叡山電鉄鉄道部 泉水 晃 運輸課長・野川アナ】
「まず何といってもですね、この『ひえい』。目に飛び込んでくるのは、この楕円。非常に特徴的ですよね」
「そうですよね。我々も初めてデザインをデザイナーさんがコンセプトとして出された時には、ちょっとびっくりしましたよね」
「このデザインがバーンって、目の前に出て来た時に率直にどう思われました?」
「『ありえへんやろ』っていうのが本当ですよね」
「思いますよね」
「ですよね。叡山電車としては『きらら』がやはり成功体験といいますか。あれに乗って紅葉を見るお客様が多くて、ああいう展望列車というのがやはりイメージとしてあったんですよね。その中で(『ひえい』は)全然展望列車ではないですし、デザインも『きらら』からすると全然違う。『え、こんな車両あるの?』という感じだったので」

Q:野川さん的にこのデザインはどう?
「これはもう、一度見たら忘れられないですからね。またこうして車庫で見るのもそうですけども、走ってる姿を見てもですね。やはり『ハッ』と目を惹きつけられますよね」

『ひえい』はもともと1988年に製造された、叡山電鉄700系車両でした。
車両の改修に合わせて大改造し、2018年、観光列車として生まれ変わりました。
シンボルともいえる巨大なリングを実現するには、大変な苦労があったそうです。

【叡山電鉄鉄道部 泉水 晃 運輸課長・野川アナ】
「このリングをつけることによって、通常の運転位置ではやはり運転士の目線ですよね。視界の邪魔になるので、移動できる範囲内で真ん中側、中央側に運転台を移動しています」
「あとはサイドのこの部分も細かいですけど、窓が入って。しっかり視界が確保されているというのも、非常に印象に残ります」
「そうですね、こちらは元々デザイン上はなかったんですけど、実際に運転するにあたって、駅から、例えば踏切の手前から、出発する時や直前に来た人がちょっと見えにくいというところがあって、ここはガラスを入れました」
「安全上の理由ですね」
「そうですね、はい」

それでは『ひえい』の車内へ。
中も特徴的な造りになっていました。

【叡山電鉄鉄道部 泉水 晃 運輸課長・野川アナ】
「なんといってもデザイン全体が、全部が丸いですね。ふわっと卵型になっているといいますか」
「そうですね」
「なんといっても、ちょっとこの窓じゃないですか、やっぱり。なかなかこれは見ない形ですよね」
「京都の社寺さん、お寺さんとか、そういうところでも窓から区切りがあって、窓によってお庭の景色が切り取られるような窓枠効果というのかな?そういうのもちょっと考えながら、この楕円でですね、京都の中の街並みの風景を切り取って見ていただくようなイメージもしていますね」
「額縁のような…」
「そうですよね、はい」
「もうちょっと奥の方に行きますと、ここ。このスペースですね。非常にシンボリックだなと」
「立って外を楽しんでもらうというのは、ちょっと今までなかったので」
「足元までありますからね」
「私、実は特等席、ここなのではないかなという気がしますね」

そして座席は一見すると普通のロングシートのようにも見えますが、様々な工夫が盛り込まれていました。

【叡山電鉄鉄道部 泉水 晃 運輸課長・野川アナ】
「ああ…座った瞬間にふわっと沈み込むような、座り心地のいいシートですね」
「一人のスペースがすごく広く座ってもらえるように、広いスペースをとらせていただいてます。ちょうど座面の前を上げることによって、足元がうまく中に入るように作っていますね」
「自然に足が上がるので、ちょっとこう…。あと、車端部ですね。鉄道界で非常に名誉なことである、『鉄道友の会』のローレル賞を受賞したんですよね。これ(エンブレム)を誇らしげに付けて走っている車両は、やはり特別な感じがしますので」
「なかなかいただけない賞と聞いているので…はい。(運転台に)座られますか?」
「いいんですか?」
「大丈夫です。どうぞ」
「失礼します。あー、(運転台が)真ん中寄りに来ると視界がだいぶ変わりますね」
「そうですね」
「確かに楕円のこの部分っていうのは、死角になり得るのかなという感じがしますが、そこは一番端の小型のガラスで向こうも見えるようになっているので」

GKデザイン総研広島が手がけた『ひえい』を満喫したところで、今回の京都ロケはこれで終わり・・・ではありません。

【野川アナ】
「GKデザイン総研広島が手掛けた車両は、叡山電車だけではなくですね。京阪電車、京阪電鉄にもこのデザインの力が伸びているということで。そちらにも伺いたいということで、アポをとっております。この叡山電車と京阪電車の接続駅である出町柳にこれから向かうんですが、ちょうど今、お昼時なんですよね。出町柳駅周辺でいいお店がないかなというところで。ちょっとね、いいアプリがあるんです」

そのアプリとの出会いは、時は遡り2025年の11月。
広電の千田車庫を一般開放する年に1度のお祭り、ひろでんの日でした。

【三菱電機 営業本部 山本 拓矢さん・野川アナ】
「これ、なんでしょうね?駅と街のガイドブックアプリ、エキノート?そもそもこれ、どういったアプリになるんですか?」
「はい、そうですね。エキノートはですね、全国に約9100駅位ございますけれども、それぞれの駅ごとの魅力情報だったり、観光スポット。そういったものを駅ごとに、整理したアプリになっております」

さっそく最寄りの駅に場所を移して、どんなアプリなのか実践してもらいました!

【三菱電機 営業本部 山本 拓矢さん】
「最寄り駅が広電本社前駅になっておりまして。アプリのホーム画面を開くとですね、すぐに最寄り駅がわかるようになっております。それを押すと、駅周辺の魅力が。ちょうど今、『ひろでんの日』をやっていまして、イベントの内容が分かったりとか。あとはその駅周辺の魅力ということで、記事がたくさん並んでいるような形になります。飲食店の情報も並んでいますね」

このアプリを使って、京阪電車との乗り換え口、出町柳駅でお昼ご飯をいただくお店を探します。

【野川アナ】
「これだ!駅にチェックインというボタンがあります。出町柳駅が目の前で、まさにこの光景で表示されていますので押しますよ。『エキガタリ』というところに、スポットの説明がたくさん出てきます。観光スポット、特にすぐそこの『鴨川デルタ』。有名な川が合流するところですけども、ここの飛び石のところ。観光名所をしっかり押さえたガイドも出てきますし、グルメ情報も。さらにこのアプリのいいところは・・・これはもう、鉄ちゃん目線なんですけどね。このマイノートというところをタップすると、『エキ活』という見出しが出て。
これまたね、切符の地紋を再現した部分に駅名がのって。あなたはこの日にここへ行きましたよっていう記録がされるんですね。しかも同じ駅に何回か行くと、何回目のチェックインですと表示されて。過去の思い出を振り返りつつ、コレクター精神と言いますか…もうここ5回も来たんだ、みたいな。その機能も活用しつつ、お昼ごはんの店、探しましょうか。お!名物の鯖寿司。いいじゃないですか。鯖寿司の・・・満寿形屋さん。このお店、行ってみましょう」

ということで次回は…京阪電車へ向かう前に、京都の街をブラブラと…。

【野川アナ】
「いい場所ですよ。私、大好きなんですよ。癒されるんですよね」

アプリで見つけたお店を目指して、古き良き商店街へ。
100年を超えて地元で愛される老舗の食堂で、名物・鯖寿司を堪能します。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。