任期満了に伴う鳥取市長選挙が3月22日に告示され、現職と新人2人による三つ巴の選挙戦となりました。
現職の進める県都の「街づくり」が争点のひとつになっている中、3候補の第一声のコメントを候補ごとに掲載します。
鳥取市長選挙に立候補したのは、いずれも無所属で届け出順に、現職で4期目をめざす深沢義彦さん(73)、新人で市の元経済観光部長・大田斉之さん(64)、新人の前市議・柳大地さん(35)の3人で、現職に新人2人が挑む2014年以来の三つ巴の選挙戦となっています。
新人・大田斉之候補の第一声:
鳥取市も、地方都市はすべてでございますが、なかなか転換期、難しい時期になってます。鳥取市も今分かれ道だというふに私は考えてます。人口減少、少子高齢化、またそれに伴う、皆さんもご存じですけど地域のコミュニティーが希薄化したり、経済が縮小していると。ガソリンとかいろいろ物価高で非常に市民の生活の質も難しくなってると。多くの方が不安に思っとられると思います。ただこのままではという気持ちが強いでございますし、鳥取市は、豊かな自然、魅力ある観光、それでも何よりも市民の皆さんの力があります。それをどうにか表に出していきたいというふうに思っております。
少し自己紹介さしていただきますと、鳥取市に生まれてこの城北地区、小学校からずっと城北地区で育ってるわけですが、市役所に入って三十八年間いろんな現場を経験してきました。都市計画の関係、企画の関係、それから特に長かったのは経済と観光、観光とかいろんなことをやらしていただきました。
また環境大学に勤務したり、姉妹都市の清州市に勤務した経験もございます。それと市を退職してからも、民間、いろんな経済団体での活動やこの地域では社会福祉協議会の会長ということをやらしていただいてるんですけど、それで非常に皆さんにお世話になりながら、いろんな方と鳥取の課題について議論して、活動してまいりました。
そういう中で、今のままじゃほんとだめだなというのが私は危機感があります。いろいろやってきただけに今のまま、そのままの市ではだめだなという強い思いがあります。
この延長線ではないことで変えていくことが、次の未来につながると思っておりまして、いろんな経験、また皆さんのいろんなご意見を伺わしてもらいながらトライしていきたいというふうに考えたものでございます。キャッチフレーズにも私もしてるんですが、守る姿勢から作る姿勢へ変えていこうと。
私も政策を練って行動してきた一人でございますんで、そういう姿勢にもっと政策重視の姿勢に変えていきたいという強い思いがございます。
今考えてる政策でございますが、やっぱり人口は減少します。人口は減少しますが、人口が減少しても成長できる、また市民の方が豊かに感じられる、そういう幸せ実感都市というか、そういう都市を作りたいなと思ってます。その中で、二つの柱を考えておりまして、一つは生きがいを持ち、皆さんが豊かに暮らせる地域社会をまず作っていこう。
もう一つが、お金の関係とかいろんなことが循環する、地域経済が循環する経済作りをしていきたいと。地域社会と経済作りを柱としていろいろ考えていきたいなというふに思ってます。
作るためにどうするかというと、その各事務事業というか政策ではなくて、まずは土台をしっかりするべきだなというふうな認識しております。
一つは社会、一つは経済、もう一つは町。ここが今、姿勢を見ても二十年前の課題の認識ではないかなというのが少し考えております。社会におきましては、皆さんもなかなか地域でご苦労なさってると思いますけど、やっぱり二十年前から違って、自治会の加入率も減ったり、なかなかコミュニティーが難しくなってます。
私は社会との部分では、まず各地域ずつごとに担当、ソーシャルワーカーとかコミュニティーソーシャルワーカーと言いますが、きちんと実情を行政が把握する仕組み、それで手を打っていくということが非常に大事かなと思っておりますし、地域にも、デジタル的なことも、当面は紙ベースと一緒でしょうけど、そういうことをやっていきたい。空き家もたくさんございますので、居場所作りの観点からも行政もしっかり、地域の人がいつでも集まれる居場所を作っていきたい。そういうことを心がけたいと思ってます。
これはライフワークでいろいろ活動してるんですが、多文化共生の推進という、外国人の方、いろんな方と一緒に豊かに暮らせる町、これをお互いの立場で作っていくということもしたいな考えてます。
いずれにしてもやっぱり全世代活躍、鳥取市の人口どんどん少なくなりますけど、それでも成長するためには全世代の人が活躍できる仕組みを作りたい強く思ってます。若い人、当然女性の方、どんどん活躍していただいたり、高齢者の方もと言われる方も元気です。私も社協の会長してますけど、ほんと元気にいろいろお手伝いしていただいております。そういう人が、有償ボランティアとかコミュニティービジネスとか少しプラスになりながら活動できる、そういう全世代がみんな活躍する社会を作りたいというのが一点でございます。
もう一点は経済の部分ですけど、私も経済分野に長く携わっており、やっぱり経済がしっかりしてないと、皆さんの所得が少しでも上がらないと、福祉とか教育とかいろんな施策をしても、不安感はどうしても残ります。難しいですけど一歩でも前に出していきたいと思ってます。私が考えてるのは、漏れバケツと言われるんですけど、どんどん一つのバケツの中にいろんなお金が入ってきても地方都市は穴がいっぱい開いてて、いろんなとこで東京に行ったり大阪に行ったりしてます。現状は経済分野ではそうなってます。
これをどれだけ外に出ない仕組みを作るか、これは経済団体や農業団体、いろんな方と議論して考え方をまとめたいと思ってます。実際、外に出るのではいろいろ取材費だとかコンサルだとか、普通、商売されてる方はほとんどインターネットで買う時代になってます。
それがだめだと言ってもそういう社会ですから、できるだけ残す、市民の方の協力も得ながら、地産地消、少しでも消費していただく仕組み。またできるだけ地元の事業者に全部ほとんどやってもらうような、強引でも経済を回していく。それと不動産関係とか空き家とか土地とかありますけど、有効にもっと活用していく。そういう社会を作りながら経済を循環する。
それと外から企業誘致とか観光とか、どんどんいろんな資本は入れていったり、優秀な人を兼業だとか鳥取のほうで働いてもらったりとか、そういう仕組みもいると考えてます。観光についてはきちんと観光を進める、会社を作りたいという、民間の会社ですけど、そういうものも作っていく必要があるだろうと思ってます。
三つ目の最後の土台の町ですけど、中山間地域とかその地域によって交通とか買い物、それから鳥獣被害といろんな課題ありますので、地域ごとに生活拠点という中心部は充実させながらどうしていくかというのは、商工会さんとかいろんな方と議論していきたいと思ってます。皆さんも一緒になって、新しい市役所を作らせていただければと思います。
鳥取市長選挙は、3月29日に投票が行われ、即日開票されます。