2025年10月に閉幕した大阪・関西万博。

それから5カ月がたった今も、万博人気は衰えを知りません。

先週、堺市の大仙公園で行われたミャクミャクの撮影会には大勢のファンが集まり、「かわいいーーー!」と歓声が上がりました。4月には写真集の発売も予定されているといいます。

そんな”ミャクミャク熱”の渦中に、早くも「次なる人気者」として注目を集めているキャラクターがいます。

その名は「トゥンクトゥンク」。2027年3月19日から横浜市で開催される「国際園芸博覧会」、通称”花博”の公式キャラクターです。

■高市総理に“ヨイショ”まで!? おしゃべりするトゥンクトゥンク

「地球の自然に憧れて宇宙からやってきた精霊」という設定のトゥンクトゥンク。

最初は言葉を話せなかったものの、2026年2月には高市早苗総理に「トゥンクトゥンクだよ!よろしくね、元気いっぱいだよ!」と話しかけるまでに成長。

高市総理が「きょうの私ってどう?」と聞くと、「とっても素敵だよ」と”ヨイショ”まで繰り出してみせました。総理も苦笑い。「よいしょも言えるようになっちゃって」と笑っていました。

■なんとなくミャクミャクに似ている?「予想を超える人気ぶり」と担当者

あべのハルカス近鉄本店で期間限定開催されたポップアップストアには多くの人が訪れ、「かわいいっていうのと、なんとなくミャクミャクに似てる?色合いが」という声も。

担当の鶴川沙衣子さんは「予想をはるかに超える人気ぶり。かわいらしさっていうのが、どんどん癖になっているお客さまが増えている」と手応えを口にします。

■36年前の“大阪花博”は、批判と事故を乗り越えて2300万人を動員

1990年、大阪・鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」。

「人と自然との共生」をテーマに、83の国と55の国際機関が参加。世界最大の花「ラフレシア」をはじめ、1000種類以上の花が世界中から集められました。

もっとも、当初は「大きな目玉がない」と批判を受け、会場内では多くのけが人が出る事故も発生しました。

それでも終盤には駆け込み入場者が殺到。台風の雨の中でも会場は混雑し、半年間で2300万人を超える人が訪れるという”大成功”を収めました。

■今も残る当時の会場

現在、かつての会場は公園として市民に親しまれています。

当時の皇太子殿下が訪問された韓国庭園は建物がそのまま残り、シンボルタワー「いのちの塔」も当時の姿をとどめています(現在は内部に入ることはできません)。

■「世界旅行できる万博」“万博マニア”の思い出

関西テレビ「newsランナー」でおなじみの”万博マニア”藤井秀雄さんは、当時20回ほど会場に足を運んだといいます。

「その国のそれぞれの花とかね、持ってきて、ほんまに庭園っぽく、こう味わいのあるものがあって楽しかった」と目を細めました。

藤井さんの思い出のある場所として、訪れたアイルランドの庭園は、当時の写真と見比べてもほとんど変化がありません。

「こんな造りで、こういうところに入れるとは思っていなくて、アイルランドではこんなんがあるんだという思いでしたね」と振り返った藤井さん。最後にこう言い切りました。

【“万博マニア” 藤井秀雄さん】「国ごとの違い、庭園の違いを見て楽しめる。それこそ世界旅行できる。(”花博”は)自然を楽しむ万博なんですよ」

■目玉は「大屋根リング」活用の高さ60メートル木造タワー、「奇跡の一本松」の根も

では、2027年の横浜花博では何が見られるのでしょうか。

取材班は大阪でPR活動中だったGREEN×EXPO協会の脇坂隆一推進戦略室長に直撃しました。

【GREEN×EXPO協会 脇坂隆一推進戦略室長】「1000万株の花と緑が皆さまをお迎えする博覧会です。これからの環境問題、未来についてどういうチャレンジをするかということも合わせて展示いたします」

初参加のアメリカを含む70を超える国や国際機関が参加する見通しで、テーマ館では東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の一本松」の根を展示。

さらに、大阪・関西万博の”大屋根リング”の木材を活用した高さ60メートルの木造タワーも建設される予定と、目玉展示が目白押しです。

■アクセス問題とコスト増 “大阪・関西万博と同じ課題”を抱える

会場は横浜市西部にあるアメリカ軍の通信施設の跡地で、2015年に返還されたばかりの”未開の地”。

近くに鉄道駅がなく、最寄り駅から徒歩で30分程度かかるといいます。

脇坂室長は「付近の4駅からシャトルバスで輸送するという交通計画を立てています」と対応策を説明しました。

費用面も課題です。物価高騰の影響で会場建設費は当初の320億円から最大417億円に、運営費も360億円から536億円へとそれぞれ増額されています。

「アクセスの弱み」と「コスト増額」…なんとも大阪・関西万博と似たような状況です。

それでも脇坂室長は前向きです。

【GREEN×EXPO協会 脇坂隆一推進戦略室長】「大阪花の万博は、そのあとガーデニングブームが起こって、ガーデニングという言葉もできたぐらいで、社会がある意味変わったわけです。今回のGREEN×EXPOでもライフスタイルが変わっていくことがあると思います。それを我々もすごく期待しています」

1990年の花博がガーデニングブームを生み、社会を変えたように、2027年の横浜花博も私たちの暮らしや価値観に何かをもたらしてくれるのでしょうか。

(関西テレビ「newsランナー」2026年3月24日放送)

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