島根・松江市で2026年1月、大型トラックを運転中に男子小学生をはねて死亡させた元トラック運転手の男に対する裁判の初公判が、3月24日に松江地裁で開かれた。
被告の男は起訴内容を認めるとともに、男子児童の将来を奪ったことを謝罪した。
一方で検察側からは、男が運送会社に勤務していた時の同僚から「運転中に人が変わる」などの証言もあるなど、運転態度に問題があったことを指摘した。
児童の命を一瞬で奪った事故 トラック運転手の男を逮捕
起訴状によると、被告の男(50)は1月23日夕方、松江市東出雲町錦新町の交差点で大型トラックを運転中、横断歩道を歩いて渡っていた当時8歳の男子小学生をはねて死亡させたとして逮捕・送検された。
被告の男は児童をはねた後、いったん勤務していた会社に戻っていたため、送検時にはひき逃げの疑いも加えられたが、検察はその後、ひき逃げを嫌疑不十分で不起訴とし、過失運転致死の罪で起訴していた。
初公判で被告が謝罪「将来を奪ってしまってごめんなさい」
24日に開かれた初公判で被告は、起訴内容を認めた上で、弁護人からの質問に答える形で死亡した児童に対し、「これからいろんな将来が待ち受けている中で(その将来を)奪ってしまって本当にごめんなさい」と述べ、謝罪した。
被告の男は、松江市東出雲町の運送会社に24年間勤務し、この事件後に退職している。
「運転中に人が変わる…」日頃の運転態度に問題あったと指摘
検察側は、被害にあった男子児童の位置は視認が可能であったにもかかわらず、運転に対する慣れや油断から巻き込み確認を怠ったことが事故につながったと主張した。
また被告が、トラックの助手席側の窓や左ドアの下部にある「安全窓」に黒のフィルムを貼っていたこと、被告の運転について勤務していた会社に「あおり運転をされた」とのクレームが入っていたこと、それに同僚からは真面目との評価の一方で運転中に人が変わるとの証言もあるとして、日頃の運転態度に問題があったと指摘した。
「一生償っていきたい」など反省の態度示す
一方で弁護側からは、事件当時、会社の都合で被告の業務スケジュールが急遽変更となったことが説明された上で、被告が質問に答える形で安全確認を怠った理由として、「急いで帰ることに気を取られていたと思います」と話した。
そして被告は「一生償っていきたい」や「お墓参りにいく」などと話し、改めて反省の態度を示した。
次回公判は、4月9日に開かれる予定だ。
(TSKさんいん中央テレビ)
