国会で24日、プラモデルなどの模型文化を日本の重要な文化的資産として改めて位置づけ、未来に繋げていくことを目指す「MOKEI(模型)文化推進議員連盟」が設立総会を開いた。
議員連盟(議連)の設立総会には、プラモデル愛好家としても知られるお笑いコンビ「パンクブーブー」の佐藤哲夫氏も駆けつけ、展示された大手各社の模型を前に魅力を力説した。
議連の会長に就任した上川陽子元外相は、「模型を通じてより豊かな国民生活とウェルビーイングの実現を図る。海外に対しては、模型を通じて日本文化や価値への理解の一層の促進を図ることを、政策の観点からもしっかりと後押ししていく」と議連設立の狙いを語った。
上川氏の地元で、プラモデルの国内シェア約8割を占める「ホビーのまち」として知られる静岡市は、プラモデルの輸出出荷額で日本一を誇り、コンテンツ産業と地域活性化の好事例として政府のクールジャパン戦略会議で「コンテンツ地方創生拠点」に選定されている。
日本では、箱の中に木や石を置いて景色を再現する「箱庭」を愛でる文化が江戸時代後期には既に各地で一般化したと言われており、縮小したものを愛でる文化は長い歴史を持ち、近年は鉄道や航空機など乗り物の模型をはじめアニメや漫画のキャラクター関連商品も広く商品化され、精密さや高い再現性で愛好家からは世界的にも高い評価を得ている。
上川氏は、「模型文化は決して一部の愛好家の皆様だけのものではなく、教育文化、産業、観光、そして国際交流に至るまで大きなポテンシャル(=可能性)を秘めている」と強調した。
一方で、ゲストのパンクブーブー佐藤氏は、「エンタメ化ができずブームを作れなかった」との考えを示し、「独楽(こま)が『ベイブレード』と名前を変えたらブームになったので、名前を変えるのも重要だ」などと日本の模型業界の課題を指摘した。
また、出席者からの「転売問題」に関する質問に対し、業界側が需要と供給のバランスについて「一定の枯渇感は必要で、転売に関するルールを設けるべきだ」と意見を述べるなど、市場の拡大と適正化に向け、活発な意見が交わされた。
