長年、走りづらさが課題となってきた秋田市中心部の変形十字路「通町橋交差点」で、交通の流れを改善するための大規模な改良が行われた。右折専用レーンの新設をはじめ、走行レーンや信号表示が変更されており、警察は通行の際、これまで以上に注意するよう呼びかけている。
接触事故13件 慢性的な渋滞も
秋田市中心部にある通町橋交差点は、北側が千秋トンネル、南側が二丁目橋につながり、JR秋田駅に近いことから交通量が多い。
秋田県警によると、この交差点では2021年からの5年間で、車同士の接触事故が13件発生している。

3月13日に撮影された映像では、千秋トンネル方面から右折しようとした車が、対向の右折待ち車両と交錯し、身動きが取れなくなる様子が確認できた。
最終的に対向車の後方を通って交差点を抜ける場面もあり、危険な状況が常態化していた。
原因は「変形交差点」とレーン構成
問題の背景には、交差点が直角ではなく変形して交わっている点と、南北道路のレーンが「左折専用」と「直進・右折兼用」に分かれていたことがある。

右折待ちの車がいると直進車の流れが止まり、渋滞が発生。さらに、右折待ち車両の横を直進車がすり抜けるなど、安全とは言えない状況が続いていた。
レーンを再編 動線を明確化
今回行われた改良の最大のポイントは、走行レーンの再編だ。
これまでの区分を改め、「直進・左折兼用」「右折専用」の2本立てに変更。
右折待ちの車と直進車の動線を分けることで、渋滞の緩和や接触事故の防止を狙う。
これに伴い、信号表示も変更された。
二丁目橋方面から通町橋へ向かう左折専用の矢印信号は廃止。
千秋トンネル方面からは、従来の青信号表示をなくし、「直進・左折」または「右折」の矢印信号が導入された。
スムーズな通行と事故の減少に期待
走行レーンの変更は3月16日午前7時から始まり、ドライバーの多くは新しい区分に従って慎重に走行していた。
一方で、隣り合うレーンの車がどちらも直進しようとする場面も見られ、一歩間違えば事故につながりかねない状況もあった。
県警交通規制課の成田経さんは、「以前から問題のある交差点だった。今回の改良で通行がスムーズになり、事故が減ることを期待したい」と話している。
警察は当面の間、現地での注意喚起を続けるとともに、ドライバーに対し、レーン表示や信号を十分確認した上での運転を呼びかけている。
(秋田テレビ)
