イラン情勢の悪化による石油価格の高騰を受け、静岡県内のガソリンスタンドも3月12日に大幅に値上げしました。
影響はさらに広がることも懸念されています。
道路にずらっと並んだ車。
一番後ろが確認できないほどできた長い列の先にあるのはガソリンスタンドです。
石油元売り各社が卸値価格を3月12日から1リットルあたり平均で26円値上げを決めており、駆け込み給油とみられます。
11日に発表された9日時点でのレギュラーガソリンの平均価格は1週間前から3円以上値上がりしたものの、それでも161.8円でしたが…。
伊藤渚紗 記者:
あ、こちらかなり値段が上がっております。レギュラー1リットルあたり184円の表示となっています。静岡市駿河区のガソリンスタンドは3月11日から30円ほど値上がりに。その他の市内のガソリンスタンドもレギュラーガソリンは軒並み180円を超えていました。利用者からは驚きと嘆きの声が上がっています。
利用客:
びっくり…!5円か10円かなって思ったんだけれども、いきなりこれだとちょっとがく然としますね
利用客:
戻ってほしい…一瞬だったじゃないですか下がって。また上がっちゃったので、早く戦争が終わってほしい…そうですよね…どうなっちゃうんでしょう
高市早苗 首相:
(ガソリンの)小売価格を全国平均で170円程度に抑制する
こうした中、高市首相は11日夜、ガソリン価格を抑えるために19日から補助金を支給すると発表。
また、原油の輸入が大幅に減少する見通しを受け、国内の石油備蓄を16日にも放出する方針を示しました。
静岡県静岡市駿河区に本社を置く運送会社・山崎運輸。
主に自動車部品や食品を関西から関東エリアへ運んでいます。
会社で所有しているトラック32台の年間で使う軽油はおよそ50万リットル。
燃料の値上げに頭を悩ませています。
山崎運輸 山崎俊昌 社長:
実際うちの仕入れ先の燃料の卸さんからは値動きの話は来ていて、段階的に(上がる)というところの話は結構早くから言われています。
4月からは軽油の暫定税率が廃止され、負担額が軽くなることを期待していましたが、その恩恵は受けられそうにありません。悪化したイラン情勢の長期化で負担がさらに重くなることも懸念されます。
山崎運輸 山崎俊昌 社長:
想像を超えてくる域の値段になってくると、どういう対応をしていくか。我々でできる自助努力の部分は自助努力でやっていきながら、お客様とちょっと連携してやっていくっていうところになってくかなと思います。
先の見通せないイラン情勢で私たちの生活は…。
経済の専門家は、ガソリン価格だけでなく夏頃には電気やガス料金が、その後、石油製品などの値上がりにも広がる可能性があると指摘します。
静岡経済研究所・恒友仁 専務理事:
様々な商品・製品にまた価格の上昇圧力が出てくるということなので、非常にこれから厳しい状況が考えられるのかなという風に思います。
こうした中、ただ財布のヒモを締めるだけでなく「メリハリをつけた消費を心掛けてほしい」と話します。
静岡経済研究所・恒友仁 専務理事:
何もしない、もう何も使わないとなると、自分で自分の首を絞めてしまうっていうことにまたつながってきてしまうこともありますので、しっかりとメリハリつけた消費を心がけるということに尽きるのかなという風に思います。
家計への“負担”が重くなりそうな状況の中で、政府の今後の対応も注目されそうです。