千葉県の市川市動植物園で人気の子猿「パンチくん」を巡り、飼育員をかたったSNSの偽アカウントによる寄付金詐欺が問題となっている。偽アカウントは8万人以上のフォロワーを集め「パンチに新しい家を」という名目で海外の決済サイトへ誘導していた。

不自然な日本語と無断転載動画

取材班:
午前11時過ぎです。開園してからまだ約10分しか経っていませんが、駐車場もかなり埋まってきています。

市川市動植物園に来場する人々
市川市動植物園に来場する人々
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6日も千葉・市川市動植物園には人気者のパンチくんを目当てに、多くの来場者が訪れていた。

マレーシアから来たパンチくんファン:
パンチ!今朝8時に日本に着いて、すぐにパンチくんを見に来たんだ。

パンチくんファン:
引き離しても足にしがみついてて。あれはめっちゃかわいい。

パンチくんファン:
パンチくん見に行きます!

パンチくんファン:
動画を家で見続けているので、一回リアルなパンチくんを見たいなと。連れて帰りたくなったらどうしよう。

広島から来たパンチくんファン:
今の世の中いろんなことがあるけど、パンチくんを見て元気になっている人がいっぱいいると思う。

生後まもなく母親が育児放棄し、飼育員に育てられたパンチくん。そんなパンチくんのためと称し、SNSでありもしない寄付金を募る人物が現れた。

パンチくんの飼育員をかたったSNSの偽アカウントだ。

パンチくんの飼育員をかたったSNSの偽アカウント:
献身的に飼育員をしています。赤ちゃんサル「パンチ」の世話をしています。

8万人を超えるフォロワーを持つ偽アカウントでは、飼育員にパンチくんが甘える動画などが無断で使用されているとみられている。

取材班:
飼育員を名乗る偽アカウント、プロフィール欄の下にあるリンクを開くと、寄付金を募るサイトにアクセスされます。

誘導されたのは決済サービスを行うサイト。そこでは「パンチに新しい家を」というタイトルで寄付を募っていた。紹介文を見ると、不自然な日本語が書かれている。

パンチを動物園の環境から飼育員の実家に、慎重に準備され、法的にも遵守されたプライベートな空間へと移す。

動植物園は詐欺被害への注意呼びかけ

パンチくんの寄付金を本当に募っているのか。市川市動植物園の担当者に話を聞いた。

市川市動植物園課・安永崇課長:
飼育員個人は動物園に関する公的な情報発信は一切行っておりません。寄付をするだとか、詐欺にだまされることがないように十分注意していただきたい。

この悪質な手口に、ファンからは怒りの声が上がっている。

パンチくんのファン:
パンチくんがかわいそうみたいな感じでお金もらって、私利私欲に使うだけ。

パンチくんのファン:
姑息な人はいるんだな。情けないというか…悲しいというか…。

パンチくんのファン:
許せないです。飼育員さんのファンもいるから、だまされちゃいそうですよね。やっぱりそういうのは、正しく罰せられてほしいと思う。

番組で調べたところ、飼育員を装った偽アカウントは複数あることが確認された。番組では偽アカウントの管理者とみられる人物に連絡を取ったが、いまのところ返事はない。

専門家は、偽アカウントに8万人を超えるフォロワーがいることも本物と勘違いしやすい要因のひとつと指摘する。

ITジャーナリスト・三上洋氏:
募金活動を行っている場合は、自分で動植物園の名前を検索するなどして、公式サイトを必ず確認しましょう。公式サイトになければ全くの詐欺ですので、相手にしたらダメです。(寄付は)英語圏の送金サービスでやっているので、そこを経由して送ってしまったお金は何をしても戻ってこないと思います。
(「イット!」3月6日放送より)

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