イラン情勢の緊迫化で、岡山の企業にも影響が出ています。イランで作られたじゅうたんを販売する会社からは、現地の人を心配する声や仕入れを懸念する声が上がっています。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「イランのシラーズという場所の山のふもとで生活する遊牧民が織るじゅうたん」

大きなザクロの木がデザインされたじゅうたん。ザクロの実は種の数が多いためイランでは子孫繁栄の意味があり縁起のよい柄です。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「1日1センチしか織れない。一つ一つ結んで切るを繰り返して何カ月もかけてじゅうたんを作る」

イランで遊牧民の女性が羊の毛を使い手仕事で作るじゅうたん、「ギャッベ」。津山市に本社を置き岡山市にも店舗を構える家具などの販売会社、「さしこう」はこのじゅうたんを約30年前から取り扱っています。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「イランからの商品が届かない、すごく時間がかかる。すでに流通がストップしたり延期したり影響が起こっている」

アメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃で中東情勢が悪化。イランもトルコを標的とした弾道ミサイルやアゼルバイジャンの空港を狙った攻撃を仕掛けるなど事態は日に日に深刻さを増しています。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「とにかく命だけは助かっておいてほしい。日々生活が安定していないだろうから、一刻も早く平穏な暮らしに戻れるよう願っている」

2025年2月、芦田社長が買い付けのためイランの首都テヘランに行ったときの写真です。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「彼はじゅうたん商の見習い。じゅうたんを並べて見せてくれる手伝いをする。イランの人はみんな優しい、親日」

年に1回、買い付けのため現地に足を運ぶ芦田社長。先が見通せない状況の中心配するのは現地で出会った多くの知人の安否です。さらにビジネスの面でも…

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「万が一、ホルムズ海峡が封鎖され続けたらかなり大きいダメージ。商品が入ってこないし、じゅうたんの製作に携わる人の手が止まる」

様々な製品の重要な輸送ルートとなっているホルムズ海峡が事実上封鎖されるなど運輸面も大きなダメージを受けています。現在注文している30枚のじゅうたんの到着時期がわからないなど商品の仕入れにも影響が出ています。

(さしこう 芦田雅嗣社長)
「今は当社にじゅうたんがあるので心配ないが戦争が、長期化すると在庫が減るので補充の面が心配」
「イランの素晴らしい伝統産業で世界中の人が楽しみにしているので影響が大きい」

岡山放送
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