新潟日報社は6日、元社員の60代男性が一般財団法人・新潟博覧会記念財団(代表理事:花角英世知事)の資金約550万円を不正に引き出し、私的流用していたと発表しました。流用していた資金は元社員が毎会計年度末までに全額返金していて、実損はないということです。
新潟日報社の発表によりますと、元社員の60代男性は2022年から23年にかけて新潟博覧会記念財団の普通預金口座から複数回にわたって、計約550万円を不正に引き出し、私的流用していました。
元社員はふれあい事業部の部長に就いた21年4月から財団の会計や登記などの事務を担当。出入金を含めた通帳の管理は部長の指揮監督の下で必ず複数人で行うこととしていたものの、元社員は単独で会計を行い、不正を繰り返していたということです。
引き出した資金について、元社員は親族の医療費や自身の生活費補填などに充てていたと説明。元社員は各会計年度末(12月末)までに全額を口座に戻していて、期末の帳尻を合わせたり、監査の際に虚偽を報告したりすることで毎年の監査を通していたということです。
また、流用総額は今後の調査によってさらに増える可能性があるとしています。
新潟日報社はすでに新潟県警に通報し、捜査には全面的に協力する考えです。
この事案を受け、元社員は懲戒解雇とし、管理監督責任を問い、執行役員統合営業本部副本部長兼読者局長が出勤停止7日間の懲戒処分に。統合営業本部長と読者局担当の取締役はそれぞれ役員報酬の10分の2を3か月間、自主返上するとしています。
新潟日報社は再発防止策として、事務局を担う法人・団体も含め新潟日報社が管理する預貯金口座の管理体制を見直すとともに、経理担当が抜き打ちで検査を行うことや、全従業員を対象にしたコンプライアンス研修を実施するなどとしています。