3月8日(日)にホーム開幕戦を控える福島ユナイテッドFC。チームを牽引するのは、今シーズンもキャプテンを務める針谷岳晃選手だ。今季は「キングカズ」こと三浦知良選手が加入し、大きな注目が集まる中、チームはJ2・J3のクラブが参加する特別大会を戦っている。ここまでJ2勢とのアウェー4連戦という厳しい戦いが続いたが、チームは確かな手応えを感じているという。ホーム開幕戦を前に、針谷キャプテンに、チームの現状と初勝利への意気込みをきいた。
■「キングカズ」から受ける刺激 「学ぶことばかり」
今年の福島ユナイテッドFCを語る上で欠かせないのが、5年ぶりにJリーグの舞台へ復帰した三浦知良選手の存在だ。背番号11を背負うレジェンドの加入は、チームにどのような影響を与えているのだろうか。
「名前はもちろん知っていたんですけど、初めて一緒にやらせていただいて、サッカーに対する姿勢だったり、人間性っていうのは本当に素晴らしい方だなと感じましたね」
共にプレーすることで、その偉大さを日々実感しているという針谷選手。「学ぶことばかりですね」と、サッカー界のレジェンドから多くの刺激を受けている様子を語った。
■厳しい4連戦で見えた「福島スタイル」への手応え
現在、福島ユナイテッドFCは、J2・J3の40クラブが4つのグループに分かれて戦う特別大会の真っ只中にいる。J3の福島にとって、ここまでの4試合はすべて格上のJ2クラブが相手、しかも全試合アウェーという非常に厳しい条件下での戦いが続いた。結果としてまだ勝利はないものの、チームの雰囲気は決して暗くない。
「結果があんまり出てないんですけど、みんな前向きにやってますし、自分たちのサッカーをできてるので、そこがすごく大事かなと思います」
針谷選手が語る「自分たちのサッカー」とは、相手のプレッシャーを受けても果敢にパスをつなぎ、崩していく「福島スタイル」のことだ。格上を相手にしてもそのスタイルを貫き通したことに、確かな手応えを感じている。
「やれてる部分は多少なりともあると思うので、そこには自信持ってます。それがすごく今後にいい影響になっていくのかなと思います。やっぱりカテゴリーが上の相手でしたし、そこでできたっていう自信は大きいかなと思います」
結果以上に大きな学びと自信を得た4連戦だったようだ。
■古巣・磐田戦で得た大きな勝ち点1
4連戦の最後となった前節の相手は、ジュビロ磐田。針谷選手にとっては高校卒業後からお世話になった古巣との対戦だった。この試合でチームは0-0で引き分け(PK戦で敗戦)、特別大会で初めての勝ち点を獲得した。
「個人的には、高卒からお世話になったクラブとの対戦で、あのスタジアムはやりやすかったですし、チームとしては相手をゼロに抑えて、勝ち点を取れたっていうのはポジティブに捉えなきゃいけないかなと思います」
個人としても、チームとしても大きな一戦となった。試合後には、磐田のサポーターが針谷選手のユニフォームを掲げる場面もあり、その愛されぶりがうかがえた。
■ホーム開幕戦のキーマンは「僕です」
勢いを持って臨む今週末のホーム開幕戦。相手は同じJ3のAC長野パルセイロだ。特別大会初勝利への期待がかかるこの試合、キーマンは誰になるのか。そう問われた針谷選手は、迷いなく「僕です」と即答した。
その自信は、データにも裏付けられている。攻守の要である針谷選手は、パスの数、タックルの数、デュエルの勝利数など、多くのデータでチーム1位を記録しているのだ。
「期待してください」と力強く語るキャプテン。最後に、ホーム開幕戦を待つサポーターへメッセージを送った。
「やっとホームでできるということで、たくさんのサポーターの皆さんが集まってくれると思うので、そのサポーターの皆さんと一緒に喜べるように、僕たちは全力で試合に臨むだけかなと思います」
ホーム開幕戦となる長野戦は、3月8日(日)14時にとうほう・みんなのスタジアムでキックオフ。当日は先着5000人に人気作品とコラボした特別なブランケットも配布される。キャプテンの活躍、そしてチームの今季初勝利に期待したい。