3月に入り冬の寒さもやや和らぎつつあるなか、気象情報各社は桜の開花予想を発表。お花見の季節が間もなく訪れるが、調査会社のインテージは5日、花見に関する調査結果を発表し、花見にかける予算が6383円と、前年より1000円以上減った事が分かった。
調査は全国の15〜79歳の男女2500人を対象に行われた。
調査によると、今年の花見を「予定している」人は38.0%で、前年の40.1%から2.1ポイント減った。コロナ渦後のここ数年は回復傾向にあったが、足踏みが見られた。
背景には、長引く物価高を受けた消費者の節約志向がありそうだ。
調査によると、花見に使う平均予算は6383円で、前の年(7407円)より1024円減少した。この平均予算を元にインテージが試算した2026年のお花見市場は2341億円となり、前の年より2割近く縮小する見通しとなった。
行き先の傾向をみると、今年も「近場志向」がより強まっている。昼間の花見では「近場の桜が咲く場所」が71.1%、「近場の桜の名所」が42.7%と、手軽にアクセスできるスポットに人気が集中した。
一方で、日帰り旅行やドライブなどの遠出は減少傾向で、移動コストを抑えつつ、日常の延長で桜を楽しむスタイルが定着しつつある。
さらに、今年の特徴として注目されるのが「ソロ花見」の拡大だ。
昼・夜ともに「近場でひとり」を選ぶ人の割合が前年より増加しており、特に「夜の近場スポットにひとりで行く」人は12.0%と前の年と比べ1.3倍に増加した。3年間で最も高い値となり、仕事帰りや日常の移動動線の中で、自分のペースで桜を楽しむ“ソロ志向”がじわりと浸透している様子がうかがえる。
インテージは、物価高による節約志向が強まる中で、安く・近く・短時間で楽しむ「安・近・短」の花見スタイルが顕著になったと分析。物価高により、レジャーも抑制的になる傾向があると指摘する。
一方、ひとりで桜を楽しむ層の増加は、花見の多様化を示す動きとして注目される。
花見シーズンを前に、消費者の行動変化が反映された結果となった今年の調査。春本番を迎えるこれから、実際のにぎわいがどう推移するのか、注目だ。