様々な伝統芸能や風習が人々の暮らしを彩る新潟県佐渡市では、春を迎え、それぞれに新たな息吹が吹き込まれています。

佐渡市真野地区の国道沿いに吊された大きなわらじ。

その昔、集落に悪者が入ってこないように、大わらじを吊して大男がいるようにみせたことが始まりとされています。

毎年春に掛け替えられる大わらじ。

今年もその制作には地元住民約20人が参加し、大量に束ねたワラを2時間ほどかけて編み上げていきました。

今年の大わらじは、これまでで最も大きい長さ2m、幅1.5mに。わらじの上に男性が横になっても余裕です。

【倉谷集落 柴原豊明 集落長】
「今年一年、集落で災害がなく、皆さんが健康で過ごせるように願ってつくった」

新しく掛け替えられた大わらじが春からも地域を見守ります。

一方、新穂地区では市民が、国指定重要無形民俗文化財『のろま人形』の演目で約50年ぶりに“馬駄賃”を披露しました。

【演じる市民】
「平常心を保ちたいと思う」

“馬駄賃”は、台本が長年保管されたままになっていた、いわば幻の演目です。途中、登場する馬の人形は東北芸術工科大学の学生が作成したもの。

【新穂地区公民館講座 受講生代表 後藤勝弥さん】
「非常に周りからもバックアップいただいて、何とかきょうにこぎつけた」

ユーモラスなやりとりに訪れた人たちは熱い視線を注いでいました。

【鑑賞した人】
「色あせずに、ずっと続くといいなと思った」

【新穂地区公民館講座 受講生代表 後藤勝弥さん】
「せっかくつながっている芸能。今後につないで、佐渡の一つの特色として残していきたい。もっともっと、良い演技に仕上げていきたい」

幻の演目は演じる人にも見る人にも伝統芸能の新たな魅力を届けていました。

NST新潟総合テレビ
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