「泥棒に殴られ財布を奪われた」という事件は自作自演だった。2025年12月、上山市の自宅で、押し入ってきた男に暴行を受け財布を奪われたという事件について、警察は「虚偽の申し出をして業務を妨害した」として、上山市の無職の女を逮捕した。
偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは、上山市高野の無職・渡辺結花容疑者(24)。
2025年12月1日の夕方、渡辺容疑者は「自宅に入り込んだ泥棒の男に暴行を受けた上、財布を奪われた」と家族に話し、渡辺容疑者の話を信じた家族が上山警察署に通報した。
盗まれた財布について、渡辺容疑者は当時「5万円入っていた」と主張していたが、その後の捜査で自宅から財布が見つかったという。
警察は周辺の聞き込みや車両の検問・ドライブレコーダーの解析などの捜査をした結果、男が自宅に侵入した痕跡がないこともわかったという。
こうした捜査の結果、警察は渡辺容疑者の話が虚偽だったとして4日に逮捕した。
警察は、渡辺容疑者の認否について明らかにしておらず、なぜ犯行におよんだのか詳しく調べている。
県内では2月下旬、寒河江市で現金80万円を奪われたとする強盗事件の自作自演が判明し、50代の消防分署長の男が逮捕される事案が起きている。
警察は、「虚偽の犯罪被害を通報し、対応させることは警察活動に大きな支障を及ぼすほか、地域住民にも不安を与える悪質な行為だとして厳正に取り締まっていく」と異例のコメントを出した。