天下の奇祭、愛知県稲沢市の『国府宮はだか祭』が3月1日に開かれました。陽気の中、およそ6万人の人出となり、例年以上に熱気を帯びました。

■神男・木村さん「憧れだった…」

2026年の「神男」に選ばれたのは、愛知県一宮市の会社員・木村勇樹さん(26)です。

神男・木村勇樹さん:
「神男という大役をやることで、社会貢献・地域貢献ができるんじゃないかと」

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木村さんにとって、家族で親しんできた『はだか祭』。触れると厄が落ちると言い伝えられ、多くの人々の厄を背負って笑顔にする神男は「毎回この時期になると、テレビで見て夕方頃に神男が出てきて、憧れだった」と話します。

2025年10月に結婚した妻・真希さんは…。

妻・真希さん:
「心配ではあるんですけど、信じて待ちたいと思います」

全身を剃り上げ、生まれたままの姿で裸男たちの中へ飛び込む木村さん。

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祭当日に水を撒いて自分の体を守ってもらう「手桶隊」と、神男の経験者たちで作る「鉄鉾会」のメンバーに挨拶を済ませ、三日三晩、神社にこもって身を清めて祭に臨みました。

■裸男1万人の中、もがきながら前へ…

迎えた当日。2024年から参加が解禁された、女性団体による厄除けの「儺追笹」奉納からスタートします。2026年は、過去最多となる14団体およそ620人が参加しました。

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11年ぶりの3月開催で、午後3時の気温は18.5度と2025年より10度以上も高く、日曜ということもあって、およそ6万人の見物客で賑わいました。

高校2年生:
「今年受験生なので、合格祈願みたいな。目標は、神男を触ります!」

午後5時過ぎ、神男の木村さんが登場すると、祭のボルテージは最高潮に。厄を落とすために神男に触ろうとする裸男たちの壮絶なもみ合いで、渦の中は息をするのが難しいほどの圧迫感に。

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手桶隊がまく水は、参加者同士の摩擦によるケガや脱水症状を防ぐ、まさに命の水。その冷たさで裸男たちがひるんだ隙に、神男は少しずつ前進します。

中には、意識が朦朧として救急搬送される人もいました。

身の危険をもろともしない裸男1万人。祭はすすみ、開始からおよそ1時間がたったころ、神男が儺追殿近くへ。男たちの頭上を泳ぐようにもがきながら前に進み、午後6時10分に儺追殿へ引き上げられました。

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命に関わるようなケガ人を出すことなく、無事終わったはだか祭。一夜明けた3月2日、神男を務めた木村さんは…。

木村さん:
「全身が痛いですし、本当に大変なことを、協力して助けていただきながらできたのかなという気持ちです。感謝の気持ちが、今は一番あります」

東海テレビ
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